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シスター・プリンセス#9

夏なので再視聴。アニプリ#9・#10を私はたぶん偏愛しているといってよい。もっとも、http://d.hatena.ne.jp/imaki/20040929#p1であらかた書くべきことは書いちまったのであるが。 潮騒と風鈴の音。強い陽射しと濃い影。あるいは夕映え。影が長い。ときに透過…

『機神咆吼デモンベイン』#1

尺が足りない。 原作からして、等身大ヒーロー×2プラス巨大ロボット、という詰め込みっぷりなので当然といえば当然ですが。 ここで我々は原作のそれが、そもそもが九郎とメタトロンという二種類の正義の味方が混在する猥雑な世界観であったことを想起すべき…

モンテ・クリスト伯

岩波文庫の。 伯爵すっげえ吸血鬼っぽい! エデが下僕かと思ったらむしろ小娘! デコチュー! 萌え! そんな感じ。アルベールくんのアホっぷりがいかにも福山潤の声が合いそうでした。あとアニメ『巌窟王』の伯爵のキャラデってちゃんと原作を生かしてるのね…

『涼宮ハルヒの憂鬱』#3・#4

#3(第二話)「涼宮ハルヒの憂鬱 II」 ええと、キョンが部室に入り浸っているのは長門さんに気があるから、ということでよろしいでしょうか。わりとそう見えるよね今回の話だけ観ると。 (追記。つまり、アニメ版を観ていると、そもそもなぜキョンがそこにい…

『涼宮ハルヒの憂鬱』#1・#2

#1「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」 原作でもこのエピソードのキョンの語りの位置付けはいまいち不明である気がするのだが、試写会というシチュでそれをうまく再現したなと。という解釈でいいのかしら。 ところで『溜息』が大好きな私としては「ああ、あの…

『ガイキング』#1,2

レジェンドオヴダイクーマリューの方。つまんない。 新ゲッターは面白かったなあ。 リーンの翼の導入はうまかったなあ。 なんての、ふつうの港街にあんなブツが出現したらそれはもうえらいことになりますよ、感に薄い。 大空魔竜のほかにガイキングが必要な…

『新ゲッターロボ』

http://www.bandaivisual.co.jp/new_getter/ 荒山徹『柳生雨月抄』を待っているあいだにこれを観ていました。いや共通点なんて伝奇と陰陽師ぐらいなものですが。とりあえず、一からのリメイクなので、他のアニメ版は一切知らなくてもよいのが有難い。 で、ゲ…

『リーンの翼』#1

も、もう何がなんだか。ううん、いやじゃないけど。 http://d.hatena.ne.jp/motonaga/20051210 初っぱなから色んな陣営がガチャガチャ動いてて状況がよく判らなかったけれど、とてもグルーヴ感があって愉快痛快。アニメってこうあるべきですよね。スカラーは…

小森健太郎の『なのはA's』評

http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1145513490/ 637 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2006/04/25(火) 02:30:17 ID:+3PIMXHF ttp://www.so-net.ne.jp/e-novels/hyoron/syohyo/262.html書評なんだが、これリインフォースの存在が無視…

『OVERMAN キングゲイナー』

そんなわけで、きょうはキングゲイナーの日なのである。 実は昨年末ようやく全話観たのだが、楽しかった、という以外の感想がいっそ野暮と思えるほどに、これは楽しいアニメでした。 とりあえず、恋するオトコノコ(メガネ男子)が好きなら観ないと損である…

『魔法少女リリカルなのはA's』#1〜#4

#1、#2 なのはがフェイトの名前を呼んで、フェイトが助けに来て──という展開だけで幸せすぎて死ぬ。 ヴィータの空中機動はバックパックのバーニアを噴かしている、間違いない。とりあえず、ラケーテンでなのはをふっ飛ばした後で追撃に入るときの、急降下の…

『灼眼のシャナ』#1〜#9

http://d.hatena.ne.jp/Pantsel/20060216#c 『シャナ』って殆どの人はシャナ萌えで見てるんだと思っていたのですが(「うるさい*3」とか「カリカリモフモフ」とか)、私の周辺が偏っているだけ?』 他所のコメント欄に書き込むには長くなりすぎたのでこっち…

『ぺとぺとさん』#1

とみながまりによるキャラの手足が素晴らしすぎる件について。 中学生のガキどもの手足のラインがあまりに完璧。肩とかも。『あいこら!』の主人公の気持ちがちょっとだけわかった、 原作イラストの下品なラインが気に食わなくて忌避していたのですが、どう…

『創聖のアクエリオン』

先にジャンル史的な物言いをしておくと、学園/ロボットもの、というのはマジンガーからエヴァまでそれなりに見馴れた趣向ではあるのだけれど、見知ったクラスメイトや先輩後輩がみんな持ち回りでパイロットやってる、というのは面白い。毎回メンツ変わるし…

『魔法少女リリカルなのは』#13「なまえをよんで」についてだらだらと

交換の喜びについて語りたい。人間とはつまり、ことばと、愛と、貨幣(貨幣経済以前にはモノを)交換する存在だ、と構造主義者たちは言っていた、と内田樹がどこかでいっていた*1。 最後の最後でようやく、なのはとフェイトは、初めて会話らしい会話を交わす…

『魔法少女リリカルなのは』#12・#13

#12 フェイトはなのはをほぼ「何度も名前を呼んでくれた相手」としか記憶していない。または、なのはは随分とフェイトに話しかけたけれど、フェイトちゃんは何を言われたのかはよくわかってなくて、ただ名前を何度も呼ばれたということは認識している。とい…

『魔法少女リリカルなのは』#10・#11

ここで少し言っておくと、夕暮れ時〜夜とか、早朝とか、時間帯による光の加減がけっこう綺麗なアニメだと思います。ちゃんと印象的なシーンになっていて。 ともあれ、いよいよフェイトちゃんの事情もなのはさんの知るところとなり、なのはさんは肚を決めます…

『魔法少女リリカルなのは』#7〜#9

相変わらずなのははずっとフェイトのことを考えている。挙句にえらく早朝に眼が覚めてしまって、仕方ないので道場に行ってお姉ちゃんの修行を見学したりする。そういう時にお姉ちゃんが出て来るのがよろしい。もちろん、ただ道場に同じ場所にいるだけで何が…

『魔法少女リリカルなのは』#4〜#6

なのははずっと、フェイトのことばかり考えている。 というのがなんか幸せでよいです。 よくわからないけれど、ただ、気になる、というのがさ。会ったばかりで何も知らない相手のことを。 まあ、同い年の子が似たようなことをしていれば気になるもので、A's#…

青柳立夏は女の子か」で検索をかけられた方、ここにはそのような話題はありません。いや『LOVELESS MIND MAP』の表紙のセーラー服姿などは確かに可愛かろうとは思いますが、取り立ててそういう目で見たことは。あんまりそれ幸せな結論を導けそうにないし。特…

『LOVELESS』#1

《現実の教師たちは全て愚かで、親たちは無責任で、先輩たちは頼りなく、友人たちは信用に能わない。 そして、女の子たちは全て、美しくなく、優しくない。 だが、自分たちには彼らがいてくれる。》 最初に思い出したのはそういう『密閉教室』についての文章…

これは俺じゃないですよ。ゼノサーガ観てないし。似たようなことを言いたくはあるが。

『AIR』TV版 #12

そらの飛翔が随分と力強い。小野大輔の確信に満ちた語りもあり、前向きである。あの日の少女の背中を追いかけたりしないし、空が恐いわけでもない。「そら」の語りを原作と比較してみよう。アニメ版はこう。 そして、いつしか僕は空を見ていた。 いつだって…

『AIR』TV版 #11

なにこの実相寺。 いや別に『KEY THE METAL IDOL』におけるますなりこうじとかセラムン無印の幾原邦彦、でもいいのですが。そういえばジェネレイターガウル#7も三好一郎(で演出助手が山本寛)。なんかそういう回ってあるでしょ? 普段と毛色が違う絵作りが…

『AIR』TV版 #10

ああ、往人と観鈴が幸せそうに抱き合ってますよ! だからそこでいちいちゴールだの何だのという御託を往人さんに言わせるんじゃねえ。キャラクターを物語のための小道具にするなってんだ馬鹿。

『AIR』TV版 #9

神奈が。海に。 初めて見る海をびっくりしたように見つめ、つまさきに触れる水の感触にちょいビビリ入ったりなんかしちゃったりして! つまりそれはぼくらにとっても夢であったさ。そういうのを臆面もなく絵にされた日にゃ。 たぶん唯一のキスシーン(しかも…

『AIR』TV版 #8

山本寛にはずれなし。 もちろん原作はばっさりとカット。じっくりと描写すべき必要なエピソードは押さえつつ、反復すべきものは反復する。まあ、このくらい見せていただければ、あとは観ている方で補完できる。一応言っておくと、原作で神奈が柳也に怒ったの…

『AIR』TV版 #7

「あなたは医学会のお帰りか何かは知りませんが/黒いフロックコートを召して/こんなにも本気にいろいろ手あてもしていたゞけば/これで死んでもまづは文句もありません」(宮澤賢治「眼にて云ふ」) 往人さんはかっこいいし、優しいし、今にも泣きそうだし…

『AIR』TV版 #6(その2)

原作と異なり、往人が駅前に来たのは、発作を起こす観鈴から逃げ出したためだ。そして美凪と往人が笑い合う声を、観鈴は隠れて聞いている。何しろアニメなので、往人の視点からは見えないものも登場させることができるのである。 なぜか往人はみちるからに「…

『AIR』TV版 #6

らぶらぶで今すぐにでも胸に飛び込んで行きたい遠野さんとみちるの交わす夕暮れの屋上での対話は、場を共有する主人公の存在を半ば無視して強引に進行する。彼の存在は、その視野の中でしか世界が生存し得ないギャルゲーという表現のフォーマットに対する義…