2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

哲学・倫理学用語集

野嵜−高橋論争の読解用に。 とりあえず、「絶対的な命令(の形式)」といえば「定言命法」である。 関係ありそうなのをピックアップ。最小限。読者に置かれましては下記項目に限らず、道徳や自由に関する部分を適宜おのおの参照されたい。 出版の自由 自由主…

地上最大のロボット

手塚治虫には『ファウスト』や『罪と罰』のマンガ化の仕事があり(そういえば絶筆は『ネオ・ファウスト』だ)、また『ブラック・ジャック』や『鉄腕アトム』のいたるところに文学の意匠の借用を見ることができる。『アトム』についていえば、「アトム今昔物…

ガン=カタ市

http://movie.tatsuru.com/html/otoboke3.htmlの『ラストマンスタンディング』評をちょっと思い出した。 つまりガン=カタがあれば、剣の間合を前提にした作劇ができるわけで。銃持ってても。

It/ストラグル

巡回先ではあまりいい評判を聞かなかったので、しばらく手を出そうかどうしようか迷っていたのだが、読んでみれば前巻よりも面白い。ある意味では当り前の話で、前巻の描写の大半が、いずれ引っくり返すことを前提に描かれているため、どうしてもうすっぺら…

俺も秋山瑞人の悪口なら一晩くらいは言える。内省が不足してて他者性欠けてるのが嫌とか。しかもそういうキャラであることを必然化してみせる手つきはこの際口を極めて悪罵されてしかるべきだろう。また読者を傍観者のイノセントな感傷に閉じ込める手口も、…

http://flurry.hp.infoseek.co.jp/200403.html#11_4 内ゲバ云々は知らず、flurryさんの苛つきそのものには理由も正当性もあると思うしシンパシイも感じなくもない。ただ、作品への不正確な言及は個人的に見過ごし難いし、どんな理由でも正当化されるとは思え…

個人的には秋山瑞人がインタビューとかあとがきとかで他人に対して語る説明ってのは信用しない主義です。ガリレオだの難病の少女だの、ぶっちゃけ幽の『はぁーい! それは、ぼくの胸の中には夢とロマンがあふれているからでーす!』並に信用できねえ。まるきり…

『学校を出よう!』4巻が面白くてたまらない。えっと、『一月の輪舞』(星野架名)とか言っていい? いっそヤミ帽か『メメント』。ただし、メインの視点が逆。つまり、パラレルワールドを旅する側ではなく旅人を待ち受ける側の話。そうかこういうことできる…

『我が家のお稲荷さま。』

『我が家のお稲荷さま。』がなかなかに読んでて幸せな物件でありまして。この書評読んだので手を出したのですが、たしかにいいものでした。とりあえず日常会話が心地よい。他人に物事を説明したりされたりに疲れた人は読んでみるといいと思う。あるいは、読…

http://d.hatena.ne.jp/kaien/20040316#1079424282 >すくなくとも両作品の感想に 「感動」「号泣」「ほんとうの愛」というタームが繰り返し繰り返し登場することは事実である。 このへんからして既に怪しいわけですが。「Kanon ほんとうの愛」でGoogle検索…

http://flurry.hp.infoseek.co.jp/200403.html#01_4 楽が死ぬのは、幽が地球儀へ行くハラを決めてしまった後なわけで。そいつは強弁ってもんではないかと。少なくとも、楽が生きていたら、焔か幽かその両方が死んでた可能性が高い、ということも言っておかな…

地上最大のロボット

『地上最大のロボット』は、べつだん世界一という願望それ自体を否定的に描いているわけではない。ゴジ博士は確かに「世界一がどんなにバカバカしいものかわかったでしょうな?」と言うけれど、これは勿論「力による世界一がどんなにバカバカしいものかわか…

http://flurry.hp.infoseek.co.jp/200403.html#11_3 >ところで、猫の話してたはずなのに、どうして他作品の登場人物たちの運命について見解を述べなければならないのでしょーか。一緒くたにしていいものなんですかね。 そーだね。つまらないことを訊いて悪…

『地上最大のロボット』、「傲慢の「罪」をこえるもの」

『地上最大のロボット』(原題・史上最大のロボット)再読。 ところで、「傲慢の「罪」をこえるもの」による要約はいくつかの点で怪しい。少なくとも以下のセリフとはくいちがう。 サルタン曰く、 いつかまた国を奪い返すつもりで このロボット「プルートウ…

猫の地球儀

たび たび持ち出される稲葉振一郎『傲慢の「罪」をこえるもの』だが、もうひとつどういう意図で持ち出されているのか分らない。何が言いたいのだろう? プルートゥ=幽でウラン=楽か。でアトム=焔? ああ、焔は「夢」なんてほざいてるヒマがあったら大集会…

http://d.hatena.ne.jp/kosekei/20040304#1078407525 現象学的思考そのものについては、竹田青嗣ならば『現象学入門』(NHKブックス)をむしろ読むべきだと思われます。小谷野敦も「フッサールは、竹田青嗣『現象学入門』を読んでからとりかかったが、むしろ…

ちょっとフォロー

「好意が回数で測られる」というのは、「選択肢への回答が女の子と仲良くなる上でほとんど関係ない」ということでもありますので。会話に「正解」なんてなく、会った回数で測られる。これはとらハ1がそうであったと聞きます。

チャールズ・ダーウィンの名言に「研究者は自分にとって都合の悪いデータを記憶できない」というものがある。(ダーウィンはそれゆえ、自説と背馳するデータは必ずノートに記録した。)

『猫の地球儀』

http://flurry.hp.infoseek.co.jp/200403.html#01_2 http://flurry.hp.infoseek.co.jp/200403.html#01_4 『気にすんなバカ。坊主の言うことなんかいちいち真に受けてんじゃねえよ』 「うろ覚え」だけあって随分と出鱈目な気がしますね。「この手のストーリー…

http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20040301#p4 http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20040301#c とりあえず。 http://flurry.hp.infoseek.co.jp/200308.html#03_2 http://imaki.hp.infoseek.co.jp/200309.html#9(astazapoteの引用)。 http://d.hate…

たとえば、ルート間の設定の整合性、という問題について『痕』を持ち出すのは、かえって話がややこしくなる。俺がややこしくしてるだけかもしれませんが。 ともあれ、重要と思われる指摘(僕に理解できる範囲での)を拾っておく。すなわち「痕」は実はそれ自…

「痕信仰」をめぐって

http://www2.osk.3web.ne.jp/~naokikun/diary17.htm#030808_1 http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=171698&start=11&log=200309&maxcount=16 http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=171698&log=200309 http://d.hatena.ne.jp/smatoba/20040219#p6 …