『恋するオルランド』メモ(第1巻)
恋するオルランドhttp://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.0.htmlを読んでいるのですが、三回くらい途中でこんがらがって頭から読み返す破目になっているので、観念してメモを付けることにしました。一覧性のあるあらすじが欲しかった。
「騎士」「パラディン」といった肩書については、訳文の同一章中でそう称された時点で以後も付けるようにしていますが、例外もあります。また、「名剣」と「名馬」については、訳文になくとも必ず付けるようにしています。
個人的には、オルガーニャ=オルガンガ(多分)に気付けたのがよかったです。フロリドリがいつの間にか移動したのかと思った。
■第1巻
◇第1章 東洋の美姫アンジェリカがやってくること
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-1.html
・インドよりかなたの地の君主グラダッソ、オルランドの名剣ドゥリンダナと騎士リナルドの名馬バヤールを目当てにフランスに遠征を開始する
・シャルルマーニュ、馬上槍試合を開催する
・シャルルマーニュ、祭にキリスト教徒と異教徒の客を招待する
・タニスの美姫アンジェリカ、弟アルガリア(魔法の槍=金の槍と名馬ラビカン、魔法の指輪を所持)と共にシャルルマーニュのもとを訪れる
・オルランドをはじめとするすべての招待客、シャルルマーニュまでも美姫アンジェリカへ恋心を抱く
・美姫アンジェリカ、馬上槍試合に弟アルガリアを出場させ、アルガリアと立ち合い落馬した者は虜囚とし、勝った者に自分を与えると述べる
・魔法使いにして騎士マラジジ、魔法の本により美姫アンジェリカの父がカタイのガラフロン王であること、また邪悪な企みを持っていることを見抜き、彼女の暗殺を試みる
・魔法使いにして騎士マラジジ、美姫アンジェリカが魔法の指輪を付けていたことにより暗殺に失敗し、逆に捕えられる
・美姫アンジェリカ、魔法使いにして騎士マラジジの魔法の本を用い彼をカタイの父王ガラフロンのもとへ送る
・騎士アストルフォ、美姫アンジェリカの弟アルガリアとの馬上槍試合に負け、アンジェリカの虜囚となる
・スペイン騎士フェッラウ、美姫アンジェリカの弟アルガリアと立ち合い落馬するも、剣での立ち合いに持ち込む
・美姫アンジェリカの弟アルガリア、魔法の槍を立ち木に立て掛けたまま忘れる
・美姫アンジェリカの弟アルガリア、スペイン騎士騎士フェッラウとアンジェリカの結婚に同意する
・美姫アンジェリカ、スペイン騎士フェッラウを嫌い、カタイへと逃げようとする間、フェッラウと戦い続けるよう弟アルガリアに頼む
・美姫アンジェリカ、機を見てアーデンの森で弟アルガリアと落ち合うことを提案し、姿を消す
・美姫アンジェリカの弟アルガリアも姿を消し、スペイン騎士フェッラウこれを追跡する
・騎士アストルフォ、うやむやのうちに自由となる
・騎士アストルフォ、美姫アンジェリカの弟アルガリアが置き忘れた魔法の槍を手に入れる
・騎士アストルフォ、スペイン騎士フェッラウを探し森をうろつく騎士リナルドと出会い、美姫アンジェリカがどこかへ行ってしまったことを説明する
・騎士リナルドは美姫アンジェリカを追い、騎士アストルフォはパリへ向かう
・オルランド、スペイン騎士フェッラウを探しに出、アーデンの森に向かう途中で美姫アンジェリカについての事情を聞き(アストルフォに?)、騎士リナルドに激しい嫉妬を抱き、リナルドを追跡する
・スペイン騎士フェッラウ、騎士リナルド、オルランド、美姫アンジェリカを巡る追跡へと参加することとなる。
◇第2章 アーデンの森の2つの魔法の泉
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-2.html
・魔法の槍(かつて美姫アンジェリカの弟アルガリアのものだった)を持った騎士アストルフォ、トーナメントで巨人グランドニオを落馬させ勝利する
・騎士アストルフォ、ガン、ピナベルその他マガンツァ家の者たち(騎士たち)をことごとく落馬させる
・騎士アストルフォ、反逆の輩(前述のマガンツァ家の者たち?)に背中から襲われ、落馬させられる
・騎士アストルフォ激昂し、敵味方の区別なく襲いかかったため逮捕され、投獄される
・騎士リナルド、アーデンの森へ辿り着き、かつてマーリンが作った恋を憎しみへと変える泉の水を飲む
・騎士リナルド、やはりマーリンが作ったもうひとつの泉(愛の泉)のそばへ行き、眠りにつく
・美姫アンジェリカが偶然に愛の泉のそばにやってきて泉の水を飲み、ちょうどそこにいた騎士リナルドへの恋情を抱く
・美姫アンジェリカ、目覚めた騎士リナルドに愛を告白するも拒絶され、泣きながら眠り込む
・スペイン騎士フェッラウ、美姫アンジェリカとその弟アルガリアを求めアーデンの森へ来る
・スペイン騎士フェッラウ、美姫アンジェリカの弟アルガリアが眠り込んでいるのを発見し、アルガリアの名馬ラビカンを解き放つ
・スペイン騎士フェッラウ、美姫アンジェリカの弟アルガリアを決闘により殺害する
・オルランド、眠る美姫アンジェリカを発見する
・スペイン騎士フェッラウがその場へ到着し、オルランドとフェッラウの決闘が始まる
・騒ぎに目を覚ました美姫アンジェリカ、逃げ出す
・オルランドとスペイン騎士フェッラウの決闘の最中、騎士フェッラウの故国スペイン(当時はイスラム国家)からの使者が到着し、自分はフロドエスピナの親類であること、スペインがセリカン王グラダッソに攻められ危機にあること、そのためフェッラウのスペインへの帰還が求められていることを知らせる
・スペイン騎士フェッラウ、故国へと向かう
◇第3章 セリカン王グラダッソの侵略
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-3.html
・スペインがセリカン王グラダッソに攻め込まれている
・シャルルマーニュ、議会を招集し、スペインを救援すること、そのためにオルランドを呼び戻すこと、パラディン(ここで初めてパラディンと明言される)・リナルドを指揮官として派遣することを決定する
・バロセロナへ避難していたスペイン王マルシウスのもとへ、パラディン・リナルドが到着する
・フランス・スペイン連合軍(同盟軍)、セリカン王グラダッソ軍と激突する
・名馬アルファナに乗ったセリカン王グラダッソ、名馬バヤールに乗ったパラディン・リナルドと戦うも、戦場の流れによって別れ別れとなる
・パラディン・リナルドとセリカン王グラダッソ再会し、後日、徒歩で決闘する約束をする
・決闘にはパラディン・リナルドの名馬バヤールと、セリカン王グラダッソの獲得した捕虜が賭けられ、決闘の勝敗にかかわらずグラダッソは自国へ引き返し、二度とヨーロッパに足を踏み入れないことが約される
・インドに帰還していた美姫アンジェリカ、魔法使いにして騎士マラジジを解放し、自分のパラディン・リナルドへの恋に協力することを約束させる
・パラディン・リナルド、セリカン王グラダッソとの決闘のため出発する
・魔法使いにして騎士マラジジ、呼び出した悪魔をセリカン王グラダッソに姿を変えさせてパラディン・リナルドをおびき出し、船に乗せる
・船はやがて陸地に着き、そこには美しい庭園が広がっている
・パラディン・リナルド、庭園へ向かう
◇第4章 オルランドの怪物退治
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-4.html
・パラディン・オルランド(この章の末尾に「パラディンにふさわしく」との形容があるため、以後こう表する)、タニスに着き、いかなる疑問も解決する本を手に入れる
・パラディン・オルランド、本の教えに従ってスフィンクスを探し、スフィンクスから美姫アンジェリカがカタイの国、アルブラッカという街にいるとの情報を得る
・パラディン・オルランド、巨人、サイクロプスと戦いこれを退治する
・サイクロプスとの戦いの際、名剣ドゥリンダナを奪われパラディン・オルランドに斬りつけられるが、オルランドは傷付かない(オルランドの肌はダイヤの硬さで、足の裏以外の部位が怪我をすることがない)
・パラディン・オルランド、何本もの道が交差する場所で使者に会い、タタール王アグリカンがカタイの首都アルブラッカを包囲攻撃していること、アグリカンが美姫アンジェリカへの求婚が聞き入れられなかったためその挙に出たこと、使者はチェルケス王サクリパンに援軍を求めに行く途中であることを知る
・パラディン・オルランド、カタイの首都アルブラッカへ行き美姫アンジェリカの役に立つことを願う
・パラディン・オルランド、とある橋のそばで黄金のゴブレットを持つ乙女に出会う
・パラディン・オルランド、乙女の差し出したゴブレットの中身を飲み、その効果で旅の目的も自分が誰であるかも忘れ去り、乙女に従って宮殿に入る
◇第5章 アストルフォがセリカン軍を撃退すること
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-5.html
・シャルルマーニュ軍、スペイン王マルシウスのキャンプから引き揚げ、フランスへ帰還する(定められていた時間に指揮官のパラディン・リナルドが帰還しなければそうするように命ぜられていた)
・スペイン王マルシウス、セリカン王グラダッソの臣下となる
・スペイン軍を加えたセリカン王グラダッソの軍、パリへ向けて進軍する
・シャルルマーニュ軍、セリカン王グラダッソの軍を迎え撃つも敗北し、シャルルマーニュとパラディンの殆どが捕虜となる
・セリカン王グラダッソ、シャルルマーニュに対し、今まで征服した土地と引き換えに、名馬バヤールと名剣ドゥリンダナを渡すよう持ちかける
・名剣ドゥリンダナは持ち主のパラディン・オルランドと共に行方不明であり、パラディン・リナルドの名馬バヤールはリナルドが徒歩でセリカン王グラダッソとの決闘に赴いた際、リナルドの弟リッチャルデットの管理するところとなり、現在はパリにいる
・シャルルマーニュはセリカン王グラダッソの条件を呑み、パリから名馬バヤールを取り寄せようとするが、パリにいた騎士アストルフォが異議を唱える
・騎士アストルフォ、自分と決闘し勝たねば名馬バヤールは渡さないと主張する
・騎士アストルフォとセリカン王グラダッソ、アストルフォは名馬バヤールを、グラダッソはすべての捕虜の解放とセリカンへの帰還を賭けて決闘する
・騎士アストルフォ、魔法の槍によりセリカン王グラダッソとの決闘に勝利する
・騎士アストルフォはオルランドたちの捜索に出発し、セリカン王グラダッソは自国に帰還する
◇第6章 リナルドとアルタリパ城の怪異
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-6.html
・パラディン・リナルドを乗せた船、陸地『喜びの庭』に着く
・パラディン・リナルドは上陸し、宮殿に入るが、そこの女主人が美姫アンジェリカであると聞かされて激怒し、船着場まで戻る
・パラディン・リナルドは再び船に乗り、別の岸へ上陸する
・パラディン・リナルド、落とし穴にはまり、アルタリパという城の虜囚となる
・パラディン・リナルド、アルタリパで出会った老婆から城にまつわる話を聞き、また怪物の餌にされることを告げられる
・パラディン・リナルド、怪物の部屋へと降ろされ、怪物と戦う
・パラディン・リナルド、怪物に名剣フスベルタを奪われ、壁から伸びる桁(はり)の上へと逃れる
・そこへ美姫アンジェリカが現れ、パラディン・リナルドにともに逃げるように誘うが、リナルドは拒絶する
・パラディン・リナルド、美姫アンジェリカの助力により怪物を絞殺し、アルタリパ城を脱出する
・パラディン・リナルド、海岸沿いを歩いて行く
◇第7章 アストルフォとチェルケス王の活躍
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-7.html
・騎士アストルフォ、名馬バヤールを本来の持ち主のパラディン・リナルドへ返すため、リナルドとパラディン・オルランド捜索の旅に出ている
・騎士アストルフォ、チェルケスに到着する
・チェルケス王サクリパン、騎士アストルフォに自分に仕えるよう求めるが、拒絶される
・騎士アストルフォは旅を続け、チェルケス王サクリパンはその後を追う
・騎士アストルフォ、異教徒の騎士フロリマールとその恋人(10章でフロリドリという名だと明かされる)と出会う
・騎士アストルフォと異教徒の騎士フロリマール、名馬バヤールとフロリマールの恋人を互いにかけて決闘する
・決闘の際、異教徒の騎士フロリマールの馬は死に至る
・騎士アストルフォは勝利するが、自分はただ名誉のために戦っただけだと述べ、勝者の権利を放棄する
・異教徒の騎士フロリマールは騎士アストルフォに永遠の忠誠と感謝を誓う
・チェルケス王サクリパンがやって来て、異教徒の騎士フロリマールにはその恋人を、騎士アストルフォには名馬バヤールと武具をよこせと言って決闘を申し込む
・騎士アストルフォはチェルケス王サクリパンを打ち負かし、サクリパンの馬を異教徒の騎士フロリマールに与える
・チェルケス王サクリパン、徒歩でチェルケス軍のもとへ帰る
・騎士アストルフォ、異教徒の騎士フロリマール、その恋人の3人は、かつてパラディン・オルランドが連れ去られた橋へ辿り着く
・魔法の杯を持った乙女が現れ、杯の中身を飲むことを勧めるが、騎士アストルフォは拒否する
・魔法の杯の乙女は杯を地面に投げつけ、たちまち炎が起こり、橋は通行不能となる
・異教徒の騎士フロリマールの恋人の導きに従い、騎士アストルフォとフロリマールは別の橋に辿り着く
・橋を渡ると、そこは魔法の庭である
・騎士アストルフォと異教徒の騎士フロリマールが中に入ると、たちまち魔法の庭の騎士たち(記憶を失っている)の攻撃を受ける
・騎士アストルフォ、魔法の庭の騎士たちの中にパラディン・オルランドを認めると、名馬バヤールを駆って逃げ去る
・異教徒の騎士フロリマールは降伏し、杯の水を飲み、他の者たちと同じように記憶を失い、魔法の庭の住人となる
・魔法の庭の主はドラゴンティナという妖精であり、タタール王アグリカンが包囲攻撃仲のカタイの首都アルブラッカの救援に向かおうとする騎士たちをとらえていた
・騎士アストルフォはカタイの首都アルブラッカに到着し、美姫アンジェリカに迎え入れられる
・騎士アストルフォは単身タタール王アグリカンの野営地に向かい、敵軍の騎士たちを次々と魔法の槍で落馬させるも、衆寡敵せず結局捕虜にされてしまう
・チェルケス王サクリパンの率いる、カタイへの援軍がカタイの首都アルブラッカへやってくる
・タタール王アグリカンは名馬バヤールに乗り(金の槍は装備せず)、チェルケス軍の奇襲から自軍を立て直すことに成功する
・タタール王アグリカンとチェルケス王サクリパンは一騎打ちを行い、サクリパンは負けそうになる
・チェルケス軍が決闘の場に乱入し、2人は引き離される
・チェルケス軍、混乱に陥り、カタイの街アルブラッカへ逃げ込む
・タタール王アグリカンは混乱に乗じ、カタイの街アルブラッカに入り込むが、チュルケス・カタイの同盟軍を前に退却する
◇第8章 バビロンのプラシルドの冒険
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-8.html
・パラディン・リナルド、道中で異教徒の騎士フロリマールの恋人がすすり泣いているのに出会う
・異教徒の騎士フロリマールの恋人、パラディン・リナルドに、パラディン・オルランドと戦えるだけの力のある戦士を探していると伝える
・パラディン・リナルド、異教徒の騎士フロリマールの恋人に協力することを約束する
・異教徒の騎士フロリマールの恋人、道中でパラディン・リナルドに、バビロンの騎士イロルドとその妻ディスピナ、ディスピナに思いを寄せる紳士プラシルドの物語を語る
・バビロンの紳士プラシルドは冒険の末、色々あってバビロンの騎士イロルドからその妻ディスピナを得ていた
◇第9章 リナルドはグリフィンとケンタウロスを退治すること
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-9.html
・パラディン・リナルド、かつて美姫アンジェリカの弟アルガリアが乗っていた名馬、ラビカンに出会う
・名馬ラビカンは、スペイン騎士フェッラウによって美姫アンジェリカの弟アルガリアが殺されたため解放され、生まれ育った洞窟に戻り、2匹のグリフィンと1人の巨人のもとで暮らしていた
・パラディン・リナルド、巨人とグリフィンを倒す
・パラディン・リナルド、発見した画板と本の指示に従い、ラビカンを手に入れるかわりに、バルダッサ王チュフラルデイノに殺された乙女の仇を討つことを誓う
・異教徒の騎士フロリマールの恋人、パラディン・リナルドが眠っているあいだにケンタウロスにさらわれる
・目を覚ましたパラディン・リナルド、ケンタウロスと戦い、ケンタウロスは逃走する
・逃走するケンタウロスは、異教徒の騎士フロリマールの恋人を川へ投げ捨て、彼女はそのまま流されてしまう
・パラディン・リナルドはケンタウロスを倒すが、道案内の乙女を失い、一人で北を目指して行く
◇第10章 アンジェリカが援軍を求めること
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-10.html
・カタイの街アルブラッカにおいて、美姫アンジェリカ、チェルケス王サクリパン、バルダッサ王チュッフラディノ(前出のチュフラルデイノ)ら、砦に籠る
・美姫アンジェリカ、魔法の指輪を持ち、援軍を求めて砦を出発する
・美姫アンジェリカ、オルガーニャ(チェルケスの近く)王の配下の老人の罠にかかり、虜囚の身となる
・美姫アンジェリカ、囚われた先で異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリに出会う
・異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリは、ケンタウロスによって川に投げ込まれた後、オルガーニャ王(おそらく魔女ファレリーナのこと――11章参照)配下の老人に引き上げられていたのだ
・美姫アンジェリカ、異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリより、妖精ドラゴンティナの庭園にパラディン・オルランドや異教徒の騎士フロリマールが囚われていることを知り、かれらを救出し援軍にしようと思い立つ
・美姫アンジェリカ、指輪の力で脱出し、妖精ドラゴンティナの庭園へ行く
・美姫アンジェリカ、指輪の力で妖精ドラゴンティナの庭園の騎士たち(パラディン・オルランドや異教徒の騎士フロリマールら)を解放し、カタイの首都アルブラッカに来て力になってくれるよう依頼する
・カタイの首都アルブラッカにおいて、バルダッサ王チュッフラディノが反逆し、チェルケス王サクリパンらをまとめて捕虜とし、タタール王アグリカンに使者を送り、砦が自分の手で陥落したことを伝える
・タタール王アグリカン、バルダッサ王チュッフラディノの申し出を拒絶し、自力で砦を陥落させたのち、チュッフラディノ王を処刑すると宣言する
・パラディン・オルランドと9人の騎士たち、美姫アンジェリカとともにカタイの首都アルブラッカの手前の地点まで到着し、タタール王アグリカンの野営地に突撃し、砦の前までやってくる
・砦はバルダッサ王チュッフラディノが占拠しており、チュッフラディノ王は、チェルケス王サクリパンらの報復から自分を守ることを条件に、パラディン・オルランドたちを砦の中に入れると宣言する
・パラディン・オルランドはこの申し出を拒否するが、美姫アンジェリカがこの条件に同意し、同行者たちも条件を受け入れ、砦に入る
・パラディン・オルランド、異教徒の騎士フロリマール、エイドリアン、クラリオン、獅子のウベルトらは兵糧の確保のため出撃し、ガリフォンとアクイラントがカタイの首都アルブラッカに残ることになる
・パラディン・オルランドたち、敵軍の野営地に突撃する
・タタール王アグリカン、パラディン・オルランドらが寡兵で突撃してくるのを見ると、わずかな部下を残して軍を引かせ、互角の状況を作り出す
・そのとき、カタイ王ガラフロンの援軍、インドの女王にして女武者マルフィーザらとともに砦へと到着し、タタール軍と戦闘となる
・タタール王アグリカン、自軍が総崩れになっていくのに気付き、パラディン・オルランドに対し、決闘を明朝まで延期することを頼み、同意を得る
・タタール王アグリカン、自軍を立て直し、カタイ王ガルフロンの軍の先陣を混乱させる
・女武者マルフィーザは戦場から離脱しており、カタイ王ガルフロンが死んだという知らせを聞くまで昼寝をすると告げていた
◇11章 リナルドがプラシルドを救出すること
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-11.html
・パラディン・リナルド、北へ進む最中に、バビロンの騎士イロルドが嘆き悲しんでいるのに出会う
・バビロンの騎士イロルドは、かつてオルガンガ(=オルガーニャ?)王に成り代わった魔女ファレリーナの庭園に捕えられていたが、バビロンの紳士プラシルドが身代わりになって解放されたのだと述べる
・魔女ファレリーナの庭園には大蛇がおり、囚人が到着順に男女一組で餌とされ、今日がバビロンの紳士プラシルドが餌とされる日なのだという
・バビロンの騎士イロルドは、自分にはバビロンの紳士プラシルドを救う力がないと嘆いていたのだった
・パラディン・リナルドは、バビロンの騎士イロルドに協力し、バビロンの紳士プラシルドを救出することを申し出る
・バビロンの紳士プラシルドの救出は成功し、さらに、もう一人の生贄は異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリであったことがわかる
・異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリは、妖精ドラゴンティナの庭園にパラディン・オルランドたちがいまだ虜にされていること(実はすでにアンジェリカがオルランドたちを解放している)、パラディン・リナルドがその冒険の途中であること(第8章参照)を思い出させる
・パラディン・リナルド、妖精ドラゴンティナの庭園の破壊を決意する
・バビロンの紳士プラシルド、バビロンの騎士イロルド、異教徒フロリマールの恋人フロリドリはリナルドに感謝し、キリスト教の洗礼を受け、リナルドとともに妖精ドラゴンティナの庭園を目指す冒険に同行する
・その途中、タタール王アグリカン軍からの逃亡兵に遭遇し、彼が語る美姫アンジェリカ側の戦士の武勇を聞き、パラディン・リナルドはその戦士がパラディン・オルランドだと確信する(オルランドがすでに自由であると知ってドラゴンティナの庭園へ行く理由が失せ、オルランドに会うためカタイの首都アルブラッカへ行くことを決める?)
◇12章 リナルドは女武者と邂逅し、オルランドがタタール王と決着をつけること
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-12.html
・パラディン・リナルドの一行(リナルド、異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリ、バビロンの紳士イロルド、バビロンの騎士プラシルド)、女武者マルフィーザに出会う
・パラディン・リナルドの態度が女武者マルフィーザの気に入らなかったため争いとなり、バビロンの紳士イロルド、バビロンの騎士プラシルドは落馬させられ捕虜となり、リナルドとマルフィーザの決闘となる
・カタイ軍とタタール軍ではタタール側が不利であり、タタール王アグリカンはせめてパラディン・オルランドを討とうと決意する
・タタール王アグリカンは逃げるふりをしてパラディン・オルランドを誘い、一対一の決闘に持ち込む
・パラディン・オルランドは決闘に勝利し、タタール王アグリカンは死ぬ
・パラディン・オルランド、タタール王アグリカンの乗っていた馬が本来はパラディン・リナルドの乗馬である名馬バヤールであることに気付く
・パラディン・オルランド、名馬バヤールに騎乗し、それまで自分が乗っていた名馬ブリリアドロを牽引して行く
・パラディン・オルランド、多くの財宝と乙女を乗せたラクダを連れた3人の巨人たちが騎兵と戦っているのに出会う
◇13章 リナルドとマルフィーザの転向
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-13.html
・タタール軍は総崩れとなり、カタイ王ガラフロンは敵軍の野営地に入り込むと、騎士アストルフォたち囚人を解放する
・騎士アストルフォ、魔法の槍を装備する
・騎士アストルフォとカタイ王ガラフロンらはタタール軍を追撃し、パラディン・リナルドと女武者マルフィーザが戦っているところまで来る
・カタイ王ガラフロン、パラディン・リナルドの乗馬が名馬ラビカンであることに気付き、リナルドを、息子であり美姫アンジェリカの弟でもあるアルガリアの仇だと思い込む
・カタイ王ガラフロン、パラディン・リナルドに撃ちかかる
・女武者マルフィーザ、決闘を邪魔されたのに腹を立て、カタイ王ガラフロンに武器を向ける
・異教徒の騎士フロリマールらがやって来てカタイ王ガラフロンに加勢し、女武者マルフィーザに敵対する
・パラディン・リナルド、女武者マルフィーザが多対一の状況にあることに我慢できず、マルフィーザに加勢し、カタイ軍と敵対する
・カタイ軍、散り散りとなってカタイの首都アルブラッカに戻る
・異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリ、フロリマールと再会し、2人で近くの林に避難し、眠りにつく
◇14章 フロリマールの慟哭
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-14.html
・異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリ、隠者にさらわれる
・異教徒の騎士フロリマール、恋人フロリドリを探す最中、3人の巨人が乙女を乗せたラクダを引いているのを発見する
・異教徒の騎士フロリマール、この乙女を恋人フロリドリだと思い込み巨人たちに戦いを挑む
・タタール王アグリカンを倒したばかりのパラディン・オルランドがその場へ到着し、異教徒の騎士フロリマールに加勢する(12章おわり参照)
・女武者マルフィーザとパラディン・リナルド、カタイ王ガラフロンらをカタイの首都アルブラッカの砦まで追い詰める
・パラディン・リナルド、城門の前で、砦にいるバラダッカ(=バルダッサ)王チュッフラディノを罵る
・パラディン・リナルド、砦から出てきた騎士(?)たち(グリフォンとアキュラントの兄弟――10章のガリフォンとアクイラント?――魔法の馬と魔法の鎧を身につけている――、ウベルトとエイドリアン、クラリオン)と戦い、打ち負かす
・異教徒の騎士フロリマール、恋人フロリドリに会えないことに絶望し、慟哭する
◇15章 「黄金のリンゴの乙女」の物語
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-15.html
・ラクダに乗っていた乙女、自分自身に起きた黄金のリンゴにまつわる冒険について語り始めるが、異教徒の騎士フロリマールは聞いていない
・黄金のリンゴの乙女は遠い島の王の娘であり、オードロとフォルデリコという2人の求婚者がいた
・黄金のリンゴの乙女はオードロと結婚したがったが、結局フォルデリコと結婚する破目になった
・異教徒の騎士フロリマールは朦朧としていたが、恋人フロリドリの捜索にパラディン・オルランドと黄金のリンゴの乙女が協力することを提案されると、やる気を出して捜索に出発する
・異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリ、隠者から逃げ出すが、森の中で野蛮人に捕まってしまう
・恋人フロリドリを探す異教徒の騎士フロリマール、森の中へやってくる(パラディン・オルランドは名馬バヤール、フロリマールは名馬ブリリアドロ、黄金のリンゴの乙女はフロリマールの馬に騎乗)
・パラディン・オルランド、黄金のリンゴの乙女に物語の続きを話してくれるよう頼みこみ、乙女は話を続ける
・黄金のリンゴの乙女は策略によってフォルデリコを騙し、オードロと二人で駆け落ちするが、フォルデリコに取り戻されていた
・その帰り道、巨人たちに襲われて、黄金のリンゴの乙女と所持していた財産は巨人たちに奪われていた
・異教徒の騎士フロリマール、恋人フロリドリの捜索をするために仲間たちと別れ別れになる
◇16章 フロリマールと蛮人
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-16.html
・異教徒の騎士フロリマール、恋人フロリドリが捕えられている場所に辿り着く
・異教徒の騎士フロリマール、恋人フロリドリを捕えていた野蛮人と戦い、殺す
・異教徒の騎士フロリマール、先ほど別れてしまったパラディン・オルランドを探しに出かける
・カタイの首都アルブラッカでパラディン・リナルドと女武者マルフィーザ、バラダッカ王チュッフラデイノ麾下のカタイ側の騎士?たちと戦う
・パラディン・オルランド、異教徒の騎士フロリマールを探している
◇17章 オルランドが3度角笛を吹くこと
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-17.html
・パラディン・オルランド、本と角笛を携えた乙女に出会う
・本と角笛の乙女、パラディン・オルランドに冒険を持ちかける
・パラディン・オルランド、三つの冒険に挑み、二つまで成功させる
・パラディン・オルランド、三つ目の冒険の内容に不満を抱き、本と角笛の乙女を置き去りにし、黄金のリンゴの乙女を鞍の後ろに座らせて出発する(フロリマールの馬はどうした?)
◇18章 オルランドとリナルドの決戦
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-18.html
・パラディン・オルランド、オードロと出会い、黄金のリンゴの乙女を与える
・パラディン・リナルドと女武者マルフィーザら包囲軍、砦のカタイ・チェルケス連合軍との間の交戦を一時中断する
・騎士アストルフォ、従兄弟のパラディン・リナルド側へと寝返る
・パラディン・オルランド、アルブラッカに到着し、砦の守備軍に加わる
・包囲軍と守備軍の戦いが再開される
・パラディン・オルランドとパラディン・リナルドが両陣営から選び出され、一騎打ちを行うが、オルランドの乗る名馬バヤールは本来の主人リナルドと戦おうとしない
・パラディン・リナルド、バラダッカ王テュッフラディノ(チュッフラディノ)を名馬ラビカンの尻尾にくくりつけて引きずり、死に至らしめる
・パラディン・オルランド、名馬バヤールから名馬ブリリアドロへと乗り換える(異教徒の騎士フロリマール、ブリリアドロをオルランドへ返す――いつの間にか二人は再会している)
・パラディン・オルランド、美姫アンジェリカの依頼に従い、オルガンガにあるファレリーナの庭園の破壊へと出発する
・美姫アンジェリカ、パラディン・リナルドへ名馬バヤールを贈るが、リナルドは心を動かさない
◇19章 オルランドは女に騙されやすい
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-19.html
・パラディン・オルランド、オルガーニャ(=オルガンガ)への道中で、木に吊り下げられた乙女オリジッレと武装した騎士ウルダーノに出会う
・パラディン・オルランド、乙女オリジッレを解放しようとするが、騎士ウルダーノに止められる
・騎士ウルダーノ、乙女オリジッレの悪行を語り、彼女はふさわしい罰を受けているのだと述べる
・騎士ウルダーノは、乙女オリジッレは自分に思いを寄せる四人(ウルダーノ、ルクリーノ、アリアンテ、オリンゴ)をそれぞれ騙し、互いに相争わせたのだと語る(このあたりの事情が何度読んでも理解できない)
・乙女オリジッレは無実を主張する
・パラディン・オルランドは乙女オリジッレを信じ、騎士ウルダーノらを打ち負かしこれを解放する
・パラディン・オルランド、乙女オリジッレに騙され、名馬ブリリアドロを奪われる