2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

電撃hp Volume.38

・うえお久光「ラブレターズ」 微妙に太宰治ライクな饒舌体がとりあえず読ませる。内容はあえて言えばツンデレ幼馴染によるモノローグで、そして「デレ」とは往々にして、モノローグにおける内面の語りにさえ登場しない、決して自らおのれを語ることのない属…

谷川流『電撃!! イージス5 Act.II』

あろえ派なのでちょっと泣。あろえ的には、ひーくんならお兄さんで欲しい、ということなのでまあいいです。というか、お兄ちゃんで欲しいんだよ、という言い方が好き。あと「猫をどうにかする仕事がいいですわ」とかも。どうにか? 特に語られるべき作品では…

柴村仁『わが家のお稲荷さま。』(5)

昇はそろそろ自分が三槌の当主だということを忘れていて(まあ最近知ったばかりだけどそもそも)、つまりそれはクーがなんでここにいるのか、ということも忘れているということになるわけで、それで昇はクーに謝るんだけど、狐のほうはけっこう愉快そうにし…

『MOON.』、さかさま、鏡像。 http://d.hatena.ne.jp/entartete/20051017#p1

たまには脊髄反射的に。 《成田の群像劇を楽しめるかどうかは最終的には、まったく無関係に存在する全ての要素が、終盤において一つの物語、一つの真相へと収束していき最終的に世界や事件の全体像が明らかになる、という過程にカタルシスを得られるかどうか…

『LOVELESS』#1

《現実の教師たちは全て愚かで、親たちは無責任で、先輩たちは頼りなく、友人たちは信用に能わない。 そして、女の子たちは全て、美しくなく、優しくない。 だが、自分たちには彼らがいてくれる。》 最初に思い出したのはそういう『密閉教室』についての文章…

追記

登場人物のネーミングについてのメモ。(参:http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1118468459/)・広崎、長島。これは広島、長崎の並べ替え。ピカリはまあ、ピカ。 ・高峰真琴、小暮慎一。これは単純に「高」と「小」だろう。真琴はKanonの沢渡真琴…

古橋秀之『ある日、爆弾がおちてきて』

至福。なにこの完璧さ。 小説技術がむやみと高く、もうこのままお手本として使えそうなぐらいです。小説書き志望はとりあえず全文書き写すとよいと思いました。金原ゼミ出身者は違うね! つっても僕が金原ひとみなど読むはずもなく、というか他には秋山瑞人…

竹宮ゆゆこ『わたしたちの田村くん』『わたしたちの田村くん2』

発売直後に読んではいたんだけど、感想書くにはこのくらい時間がかかりますよ、というわけ。・『わたしたちの田村くん』 田村くんが走る話。 どうやったって、三年前の松澤のところへ駆けつけることはできない。いくら走ったって間に合わない。そしてまた、…

智代アフター体験版(その2)

昨日の補足。 http://key.visualarts.gr.jp/newsoft/index.htmの「ストーリー紹介」を読めばわかるのですが、ともは母親に置き去りにされているわけです。で、その母親がどうやらどっかの山中の村にいるらしくて、もしかしたら宗教か何かにすがってるのかも…