2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

冬樹忍『たま◇なま 〜キミは、何故生きている〜』

最終巻。どうかお幸せに、という以外に言うべきことはないように思う。あるいは、僕は素晴らしいラノベを読んだ、と友人たちに伝えてください。 わたしはおまえに人間にしてもらった、だから感謝している、とあの鉱物娘がいう。数万年を生きる恒久を、ちっぽ…

杉井光『さくらファミリア!』3巻

神様でさえ理性には束縛される、とブラウン神父はいった。より正確には、地上においてただ教会のみが、神そのひとでさえ理性に束縛されるのだと主張しうる、と(ブラウン神父の童心)。君らの神の正気は一体どこの誰が保障してくれるのだね? 教会に決まって…

清水マリコ『HURTLESS/HURTFUL』

えーと、『男であることの困難』(小谷野敦)? ストーカーを救えるのは文学だけである、と小谷野敦はいった。 レイプ犯が救われる話、と聞くと嫌でも連想する。救えぬ者だって救ってみせるのが文学です。 清水マリコの男の子はどうしようもなく可愛い。女体…

観鈴ちんの風下で

くつしたについては縁なき衆生なのですが、観鈴ちんの風下で、というフレーズがいたく気に入ったのでリンク。 もちろん本編では二回反復される重要なシーンである。ちなみに納豆きらきらといえば川澄舞、というのはさておき。 【往人】「出会ったときも、そ…