2006-01-01から1年間の記事一覧

どうせ上野書読みゃわかることなんでいちいち書くのもアレだけど、超越的人格神の存在を認めない者は超越的人格神への信仰を肯定できるか、って話なら、つまり問題は「知識と信仰」だといえるわけで、そこで、無神論と汎神論の区別、とかやりだすとムダに煩…

木田元『反哲学史』(講談社学術文庫)より。 いったいこれまで日本で書かれた哲学史は、一つの基本的枠組を踏襲しておりました。そのため、この枠組が古今に通じて妥当する普遍的なものであるかのように信じられてきましたが、これは間違いです。この枠組は…

ルルーシュは夜神月じゃなくて供犠創貴だと思うの。

スピノザの哲学を汎神論と呼ぶことにもスピノザを汎神論者と呼ぶことにも異論はない。ついでに無神論と汎神論を区別することにも異論はない。 ただ、語の使用において、スピノザに対して汎神論という語を用いなくてもいい場合もある。ついでにカギカッコつき…

とりあえずいっこだけ。 http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20061227#p1 呼んでない。 すみません、たとえばの話、です。NaokiTakahashiさんがそう呼んだ、という意味ではなく。無駄な手数をおかけしました。 たとえ話は通じなかった時点でオシマイなの…

http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~michita/reading/2000-07a.html#kida00

http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20061226#p3 http://b.hatena.ne.jp/imaki/memo/

荒山徹「柳生大戦争 第一部 剣神降臨ノ巻」(『KENZAN!』第一号)

たとえば荒山徹は『魔岩伝説』で次のように書いている。 「天帝の孫、檀君さまが今から四千年以上も前に朝鮮という国を闢(ひら)きました──笑わせるわ、朝鮮の始祖が檀君だなんて。檀君神話はね、一然(イルリョン)っていうお坊さんが書いた『三国遺事』に初め…

メモ。 http://hikawa.cocolog-nifty.com/hyoron/2006/11/post_a428.html 本作の主人公ひびき洸は、ライディーンに乗らないときは高校生活を送っているので、ドラマも学園ものと密接にからみついているものが多い。なので敵のライバル、プリンス・シャーキン…

『護くんに女神の祝福を!』#2

……ギャラクティカマグナムはアッパーじゃない。 それはそれとして、気持ちのよい若者たちである。てのはつまり、絢子さんと護くんのことなんだけど。西田先生*1にも見せられそう。とっても礼儀正しくて、お互いへの敬意やら気遣いやら奥床しさに満ちていて、…

『護くんに女神の祝福を!』#1

「気持ち、有り余るんだよな」(ガンダムX#6) 絢子さんの有り余る気持ちが過剰な現象/行動として表象されるのがたいへんによろしかった。そのためのビアトリスです。 告白したとたん、そのへんの木がみんな桜になっちゃって*1いきなり咲き誇るとか。車のド…

ちなみに《世界の秩序が強いる本質規定を逃れ、あらゆる「既知」への回収を拒んで、まだ見ぬ未来へ向けて自己造型してゆく「実存的」主人公である》ってのは、『現代思想のパフォーマンス』340頁からパクりました。《……当時のジャーナリズムは、不思議なこと…

竹宮ゆゆこ『とらドラ3!』

襲撃から始まり擬似家族を経由しやっと恋に至る、という予兆がまあ見えなくもない3巻。でもこれ、ブラコンとシスコンの兄妹だか姉弟が相手の気を引こうとする話、でも成り立つといえば成り立つ。むしろ、血縁関係がなければラブコメ。 で、竜児は私のだ、と…

ヤマグチノボル『ゼロの使い魔』 人名出典一覧(改)

唐突に。とっくに誰かやってるかと思ったけれど、Web上に見当らなかったので自分で作ってみた。 どうやら一部を除いて17世紀ヨーロッパの実在の人名、というか『ダルタニャン物語』に出典を持つようだ。 かなり適当なのであまりあてにしないで下さい。なにし…

喬林知『今日から(マ)のつく自由業!』ほか

とりあえずシリーズ三巻まで。 せっかくだから女の子向けの異世界トリップものもチェックしておこうと。 文句なく面白い、読める。面白い、ってのはつまり笑えるってほうの。 主人公がというか作者が野球マニアらしく、異世界で誰かと出会うたびにいちいち「…

デュマ『三銃士』

角川文庫の竹内猛訳で。アラミスがリシュリューのこと「赤頭巾」呼ばわりしてたけど、おとぎ銃士は何か関係が。 金策と葡萄酒と賭け事ばかり。スペイン産の葡萄酒が飲みたくてたまらない。そういえばゼロの使い魔も読んでいるとやたらとワインが飲みたくなる…

ヤマグチノボル『ゼロの使い魔』1〜5

不屈の魂を持つ少年少女が魅かれあう話。健全だなあ。 つまり、少年からトーチにレベルダウンしたり、フレイムヘイズから少女にクラスチェンジしなきゃならない連中に比べれば、サイトとルイズはあまりにも自明に男の子であり女の子であるわけで。シャナと悠…

『ゼロの使い魔』

アニメ版ゼロの使い魔#1〜#3を視聴。ちなみに原作は未読。 ルイズたんが不憫で泣ける。ゼロ、というのが何を意味するのか知った時は突っ伏して泣いた。 思うに俺は、何をやってもうまく行かない子、に弱すぎる。つまり逢坂大河とかそのへんだが。ここで、ド…

『ガサラキ』#11

妹さんがよい。健気でアタマでっかちで、いざとなると何やらかすかわかんなくて。あと「お兄様」だし。遠野秋葉の脳内声優がこおろぎさとみになってしまいそうだ。いや、あのキンキンしたロリ声じゃなくてね、喩えるなら劇場版AIRの西村ちなみのような、って…

片山憲太郎『紅〜ギロチン〜』

http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1128958685/ 680 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/07/25(火) 10:54:12 id:zbQn8Yq9 紅〜ギロチン〜もうラーメン屋になれよ。ロリコン。 唐突に片山憲太郎について語る 紅真九郎と堕花雨…

なのはさんの動機について、とか。引用メインで。 《きっかけは、きっと偶然でした。だけど、いろんな偶然をいくつもかさねて、その中から、自分の道を、まちがわないようえらんでいって、みんな、そうやって過ごしてゆくものだと思うから。 偶然ではじまっ…

・巌窟王全部 伯爵があんまり寂しいことばかり言うので、みんなしてアルベールとひっつけようとする話。に見えた。 みんなに愛されすぎだこの二人。 ナポレオンもキリスト教も抜きだと、どうかすると『こころ』みたいな感触だねえ。若者がおっさんを勝手に心…

シスター・プリンセス#9

夏なので再視聴。アニプリ#9・#10を私はたぶん偏愛しているといってよい。もっとも、http://d.hatena.ne.jp/imaki/20040929#p1であらかた書くべきことは書いちまったのであるが。 潮騒と風鈴の音。強い陽射しと濃い影。あるいは夕映え。影が長い。ときに透過…

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://imaki.hp.infoseek.co.jp/200310.html%2327 http://memoria.g.hatena.ne.jp/yu_i/20060614/p5 ところで言っておかなくてはならないのは、はてブで二人ほどに引用されてしまったフレーズ、《普通に自然に行為・生活したい…

谷川流『ボクのセカイをまもるヒト』(2)

とりあえず夏葉薫さんによる書評を参照のこと──というか以下はだいぶネタが被った。でもまあ書いちゃったし。 神林長平なら『プリズム』あたりですかねこれ。そろそろ、神林長平が何を書いても神林長平である程度には、谷川流は何を書いても谷川流なのである…

『機神咆吼デモンベイン』#1

尺が足りない。 原作からして、等身大ヒーロー×2プラス巨大ロボット、という詰め込みっぷりなので当然といえば当然ですが。 ここで我々は原作のそれが、そもそもが九郎とメタトロンという二種類の正義の味方が混在する猥雑な世界観であったことを想起すべき…

http://d.hatena.ne.jp/hajic/20060604/p3により本日が聖霊降臨の主日であることを知る。 父がゲッターエンペラー、子がゲッタードラゴン、聖霊がゲッター線、という説を思い出したので書いておく。ゲッター線は常に地上に降り注いでいます。おそらくは、今…

モンテ・クリスト伯

岩波文庫の。 伯爵すっげえ吸血鬼っぽい! エデが下僕かと思ったらむしろ小娘! デコチュー! 萌え! そんな感じ。アルベールくんのアホっぷりがいかにも福山潤の声が合いそうでした。あとアニメ『巌窟王』の伯爵のキャラデってちゃんと原作を生かしてるのね…

『涼宮ハルヒの憂鬱』#3・#4

#3(第二話)「涼宮ハルヒの憂鬱 II」 ええと、キョンが部室に入り浸っているのは長門さんに気があるから、ということでよろしいでしょうか。わりとそう見えるよね今回の話だけ観ると。 (追記。つまり、アニメ版を観ていると、そもそもなぜキョンがそこにい…

谷川流『涼宮ハルヒの憤慨』

長門さんの小説読んで「THE WARMTH OF HUMAN II」(昔麻枝准がE-Loginに載せていた『MOON.』の外伝)を思い出した。 「もう一年近くハルヒを見ていればそのくらい解る。あいつが好きなのは幽霊なんかではなく、幽霊をみんなで探すという行為なのだ。」(p296…