『恋するオルランド』メモ(第2巻)

 https://imaki.hatenadiary.jp/entry/20181223/p1のつづきです。
 http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.0.htmlを読みながらのメモ。一覧性のあるあらすじが欲しかったのです。


■第2巻
◇第1章 ルッジェーロの捜索が始まること、そしてリナルドは捕虜になること
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-1.html

・アフリカ王アグラマンテ(当該箇所には「アグラマンテ王」とのみ記載されているが、17章でアフリカの支配者であることが間接的に示されるので、以降「アフリカ王アグラマンテ」と呼称する)、フランスへの侵略を企図する
・王の顧問ソブリノ(『恋するオルランド』にはソブリノが何者かの記載はないが、ブルフィンチシャルルマーニュ伝説』に従いこう呼称する)、アフリカ人アトランテの手によりカレナ山に閉じ込めらているルッジェーロ抜きにはフランス侵攻を行うべきではない、と述べる
・ルッジェーロはアフリカ王アグラマンテの母方の従弟である
・顧問ソブリノの助言は採用され、アフリカ王アグラマンテはルッジェーロの捜索を命ずる
・カタイの首都アルブラッカは未だ女武者マルフィーザによる包囲攻撃下にある
パラディンリナルドは、騎士アストルフォ、バビロンの騎士イロルド、バビロンの紳士プラシルドとともに新たな敵であるパラディンオルランドを探しに出発する(この時点でリナルドは名馬バヤールに、アストルフォは名馬ラビカンに騎乗していると思われる)
パラディンリナルド一行は乙女と出会い、乙女の姉妹(姉or妹)が悪漢(2巻6章でアリダノという名と、妖精モルガナの手の者であることが明かされるhttp://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-6.html)に捕えられていることを告げる
パラディンリナルド一行は乙女の姉妹を救出するため悪漢と戦うが、バビロンの騎士イロルドとバビロンの紳士プラシルドは敗れ、湖に投げ込まれてしまう
パラディンリナルドも悪漢に殴り倒され、湖に投げ込まれそうになるが、抵抗する
・その間に囚われの乙女は姉妹の手によって解放される
・騎士アストルフォ、2人の乙女(姉妹)の説得により、その場を立ち去る
・騎士アストルフォは名馬バヤールに乗り、乙女のうち1人は名馬ラビカンに、もう1人の乙女はバビロンの騎士イロルドの馬に乗る


◇第2章 オルランドグリフォン兄弟を救出すること
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-2.html

・異教徒の騎士フロリマール、パラディンオルランドの後を追い出発する
グリフォンとアクィラントの兄弟、同様にパラディンオルランドの後を追い出発する
グリフォンとアクィラントの兄弟、浜辺の城に招待されそれを受け入れる
グリフォンとアクィラントの兄弟、パラディンオルランドから名馬ブリリアドロを盗んだ乙女オリジッレと出会い、パラディンオルランドは死んだと告げられる
グリフォンとアクィラントの兄弟、乙女オリジッレとともに処刑されそうになるが、そこへ見知らぬ騎士がやってくる
・カタイの首都アルブラッカでは、女武者マルフィーザとチェルケス王サクリパンが戦っていたが、激闘の途中で使者がやってきて、チェルケスがタタール王アグリカンの息子、マンドリカルドによる侵略を受けていることを伝える
・チェルケス王サクリパンの馬は名馬フロンティラッテ
・決闘はわずかな時間中断されたのみで再開される
・ロドモン(ブルフィンチシャルルマーニュ伝説』によればアルジェリア王となっており、以下便宜上そう呼ぶ)、単独でフランスへの侵略に出発する
・アフリカ王アグラマンテ、ルッジェーロをカレナ山から連れ出すには美姫アンジェリカの持つ魔力を打ち消す指輪が必要だと考え、指輪を手に入れた者は一国の王にすることを約束する
ドワーフの泥棒ブルネロ、この盗みを実行することにする
パラディンオルランド、乙女オリジッレに名馬ブリリアドロを盗まれたため、徒歩で旅をしている
パラディンオルランドグリフォンとアクィラントの兄弟と乙女オリジッレがオルガンガの庭園の蛇の餌にされそうになっているところを救出する
・乙女オリジッレとグリフォン、相思相愛になっている
パラディンオルランドグリフォンとアクィラントの兄弟を口実をつけて追い払い、乙女オリジッレに求愛する


◇第3章 オルランドと魔女ファレリーナ
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-3.html

パラディンオルランドが乙女オリジッレを口説いていると、白い婦人用馬に乗った乙女がやってくる
・白い婦人用馬の乙女、パラディンオルランドがオルガンガの魔女ファレリーナの庭園のすぐ近くまで来ていることと、庭園を守る竜に食われないための方法を教え、さらに庭園の地図や魔女ファレリーナの居場所に関する記述がなされている本を与える
・白い婦人用馬の乙女、パラディンオルランドに、魔女ファレリーナは魔法の物質を切り裂くことができる剣(6章で名剣バリサルダという名だと判明する)を作っていること、剣はオルランドを殺すためのものであることを伝える(オルランドの肌はダイヤの硬さで、足の裏以外の部位が怪我をすることがないため。1巻4章http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-4.html参照)
・運命の本を読んだ魔女ファレリーナは、パラディンオルランドが彼女の庭園を破壊するためにやって来ることを知っていた
パラディンオルランド、庭園に入ることができるのは日の出の時間だけだと知らされたため、翌朝まで眠ることとする
・乙女オリジッレ、グリフォンと合流しようと考え、名馬ブリリアドロと名剣ドゥリンダナを盗み去る
・目を覚ましたパラディンオルランド、名馬ブリリアドロと名剣ドゥリンダナが盗まれたことに憤慨するが、冒険を中断することはせず、楡の木を引き裂いて剣の代わりとする
パラディンオルランド、庭園を守る竜を撲殺する
パラディンオルランド、城へと辿り着き、魔女ファレリーナを捕え、魔法の剣(名剣バリサルダ)を奪う
・魔女ファレリーナ、庭園から出る方法を尋問されるも答えず


◇第4章 オルランドがファレリーナの庭園を崩壊させること
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-4.html

パラディンオルランド、本を持っていたことを思い出し、本の指示に従って庭園を崩壊させる
・魔女ファレリーナ、パラディンオルランドに慈悲を乞い、別の場所で捕えられている囚人の解放を誓う


◇第5章 大泥棒ブルネロ
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-5.html

・カタイの首都アルブラッカではチェルケス王サクリパンと女武者マルフィーザの一騎打ちが続いていた
・この隙に、泥棒ブルネロは美姫アンジェリカから魔法の指輪を盗み取る
・チェルケス王サクリパンと女武者マルフィーザ、離れて休憩する
・泥棒ブルネロ、女武者マルフィーザの剣とチェルケス王サクリパンの名馬フロンティアッテを盗んで逃走する
・カタイの首都アルブラッカへ向けて、新たな敵兵・トルコ軍がやってくる
・美姫アンジェリカ、親類でありフランスへの侵攻を計画中のセリカン王グラダッソへ救援を求めようと考え、チェルケス王サクリパンがその役目を請け負う


◇第6章 魔女モルガナの前髪
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-6.html

パラディンオルランド、魔女ファレリーナと共に、かつてパラディンリナルドが打ち負かされた場所にさしかかる
・魔女ファレリーナ、その場所は妖精モルガナ(初出では「魔女モルガナ」だが、後々「妖精」と称されることが多いのでこう呼ぶ)が仕掛けた罠で、モルガナの魔法によって強化されたアリダノという男が、騎士を次々と倒しているのだと語る
パラディンオルランド、悪漢アリダノが積み上げた戦利品の中にパラディンリナルドの武具があるのを発見し、先日争っていたことも忘れ仇討ちを決意する
・魔女ファレリーナ、パラディンオルランドと悪漢アリダノの戦いの隙に逃げ去る
パラディンオルランド、名剣バリサルダの助けもあり悪漢アリダノを殺す
パラディンオルランド、冒険の末に妖精モルガナが眠る泉のほとりに辿り着く
パラディンオルランド、逃走する妖精モルガナを捕まえる
・妖精モルガナ、モノドンテ(第7章でダモギール王だと語られる)の息子ジランテ以外の囚人たちを解放することを同意する
パラディンオルランド、捕まっていたパラディンリナルドや異教徒の騎士フロリマールらを解放し、モノドンテの息子ジランテを後に残す
パラディン・ドゥトン、自分はシャルルマーニュの使者としてキリスト教国の防衛のための帰還命令をパラディンたちに伝える途中でモルガナに捕まったのだ、と告げる
パラディンオルランド、美姫アンジェリカに夢中のため帰還命令を無視し、異教徒の騎士フロリマールと共にカタイの首都アルブラッカへ戻る


◇第7章 オルランドは初敗北し、フロリマールが友情を示すこと
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-7.html

パラディンリナルドたち、徒歩で旅をしている
パラディンリナルドら、乙女と出会い、海に浮かぶ島ダモギール王モノドンテの門番と出会う
・ダモギール王モノドンテの門番から、王と敵対している魔法使いにして巨人バリサルドへの報復を要求される
パラディンリナルドら、魔法使いにして巨人バリサルドと戦うが、魔術の餌食となり、囚われの身となる
・囚われた先にはイングランドの騎士アストルフォらがいた
パラディンオルランドと異教徒の騎士フロリマール、カタイの首都アルブラッカを目指す途上、泥棒ブルネロを追いかける女武者マルフィーザを目にする
パラディンオルランド、名剣バリサルダと角笛を(泥棒ブルネロに?)盗まれる
パラディンオルランドと異教徒の騎士フロリマール、徒歩で盗人を追う
パラディンオルランドと異教徒の騎士フロリマール、先にパラディンリナルドが出会った乙女と、乙女オリジッレが言い争っているのに出会う
パラディンオルランド、名剣ドゥリンダナと名馬ブリリアドロを盗まれた怒りを忘れ、乙女オリジッレを旅の一行として受け入れ、パラディンリナルドらと同様に、魔法使いにして巨人バリサルドとの戦いに向かう(名剣ドゥリンダナと名馬ブリリアドロ、ふたたびオルランドの手に)
パラディンオルランド、魔法使いにして巨人バリサルドに打ち負かされ、捕虜を少し離れた牢獄まで運搬する船に乗せられる
・異教徒の騎士フロリマール、魔法使いにして巨人バリサルドを殺す
パラディンオルランドと異教徒の騎士フロリマール、捕虜を運ぶ船の船長を尋問する
・船長、魔法使いにして巨人バリサルドはダモギール王モノドンテの家来であると語る
・ダモギール王モノドンテには2人の息子がいたが、1人目は幼い頃バルディノという奴隷に誘拐され、2人目は妖精モルガナに連れ去られ幽閉されていた
・妖精モルガナはパラディンオルランドと引き換えに息子を返すと申し出ており、オルランドを捕えるためにダモギール王モノドンテは魔法使いにして巨人バリサルドに命じて戦士を片端から捕えていたらしい
・魔法使いにして巨人バリサルドが捕えた戦士の中には、パラディンリナルド、騎士アストルフォ、パラディン・ドゥトン、グリフォンとアクィラントの兄弟などがいた
パラディンオルランドや異教徒の騎士フロリマールやその他の戦士たちを乗せた船はダモギールへと向かう
・ダモギールにて、乙女オリジッレは恋するグリフォンを解放してもらおうと、オルランドがいることをダモギール王モノドンテに知らせる
・ダモギール王モノドンテ、乙女オリジッレの申し出に従い、グリフォンとアクィラントの兄弟とオリジッレを解放する
パラディンオルランドと異教徒の騎士フロリマール、ダモギール王モノドンテの捕虜となる
パラディンオルランド、牢獄の中で異教徒の騎士フロリマールに洗礼を施す
・騎士フロリマール、看守に自分がパラディンオルランドだと偽り、ダモギール王モノドンテのもとへ連行される
・騎士フロリマール、ダモギール王モノドンテに対し、仲間たちを牢獄から出して妖精モルガナのもとへ送り、力ずくでモノドンテの息子ジランテを取り戻すよう提案し、失敗した場合は自分をモルガナへ差し出すように言う
・ダモギール王モノドンテ、この提案を受け入れ、パラディンオルランドは牢から解放される
・騎士フロリマール、オルランドと偽名を使い、一般の囚人とともに過ごすが、騎士アストルフォにより秘密が露見してしまう
・ダモギール王モノドンテは激怒し、詐欺の罪によって死刑にする前段階として、騎士フロリマールを投獄する


◇第8章 フロリマールの過去が明らかにされること
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-8.html

パラディンオルランド、かつて悪漢アリダノが守護していた泉に辿り着く
・泉のそばには泣いている妖精モルガナと竜の死体がある
・妖精モルガナは竜を抱え上げ、近くに停めてあった小型船に乗り込む
・魔法の船は泉の中心に辿り着くと、泉の底まで沈んでいった
・そこへ騎士フロリマールの恋人フロリドリがやって来る
・妖精モルガナはダモギール王モノドンテの息子ジリアンテ(前出ジランテ)を竜へと変身させ、悪漢アリダノの代役を務め、彼女の領域を警護させるつもりだった
・しかし、変身が終わるとすぐに、ダモギール王モノドンテの息子ジリアンテは悲鳴を上げて息絶えた
・妖精モルガナは、地下の世界ならば彼を生き返らせることができるかもしれないと思い、泉の底へ降りていたのだった
・騎士フロリマールの恋人フロリドリは、かつてダモギール王モノドンテの奴隷だったバルディノに出会っていた
・もと奴隷バルディノは王への復讐のため、王の長男(騎士フロリマール)を誘拐し、シルヴァン・タワーの領主に売り払った
・シルヴァン・タワーの領主は王の長男(騎士フロリマール)に愛情を抱き、自分の子として育て、財産を残して亡くなった(http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-14.html末尾参照)
・子供(騎士フロリマール)は武術を愛するがゆえ旅に出、バルディノを城主にしたあと、シルヴァン・タワーを出て行った
・騎士フロリマールの不在を狙い、近隣に住むルパルドがシルヴァン・タワーを襲撃したため、もと奴隷バルダノ(=バルディノ)はフロリマールの行き先を探し、妖精モルガナの捕虜になっていることを突き止めた
・騎士フロリマールの恋人フロリドリはパラディンオルランドに、妖精モルガナからフロリマールを解放することへの協力を依頼する
パラディンオルランドは騎士フロリマールの恋人フロリドリに、フロリマールに何が起きたかを説明し、彼を自由にするには、妖精モルガナの捕虜となっている、ダモギール王モノドンテの息子ジリアンテを連れてこなければならないと語る
パラディンオルランドはかつて通った道を行き、泉のふちで妖精モルガナを発見する
・妖精モルガナは人間の姿を取り戻したダギール王モノドンテの息子ジリアンテを愛撫していた
パラディンオルランド、ダギール王モノドンテの息子ジリアンテを解放し、騎士フロリマールの恋人フロリドリとともに、ダギールへ帰還する
・ダギール王モノドンテ、息子を2人とも(騎士フロリマールとジリアンテ)取り戻せたことに喜び、王と人民はキリスト教に改宗し、パラディンリナルド、騎士アストルフォ、パラディン・ドゥトンら囚人を解放する(おそらくこの時点でリナルドは名馬バヤールに、アストルフォは名馬ラビカンに乗ることになる)
・黄金のリンゴの乙女が姿を表し、ダギール王モノドンテの娘であることが発覚する
パラディン・ドゥトン、キリスト教国の防衛の任を思い出させる
パラディンリナルド、バビロンの騎士イロルド、バビロンの紳士プラシルド(このバビロンの二人は1巻11章でキリスト教に改宗している)、騎士アストルフォらはフランスへの召還命令に従う
パラディンオルランド(おそらく名馬ブリリアドロを取り戻している)と騎士フロリマールはカタイの首都アルブラッカへ戻っていく


◇第9章 ヨーロッパに帰還するリナルドたち
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-9.html

パラディンリナルドパラディン・ドゥトン、騎士アストルフォら、ヨーロッパへさしかかる
・騎士アストルフォ、妖精モルガナの姉妹にしてアタリベリの女王アルチーナに馬(名馬ラビカン?)に乗ったままさらわれる(アストルフォとアルチーナの件については『狂えるオルランド』で語られる)
パラディンリナルド、名馬バヤールに乗ってパラディン・ドゥトンを助ける
パラディンリナルドら、ハンガリーのブタ(現在のブダペストの西側部分)に到着する
ハンガリー王、息子のオッタチエロとともにパラディンリナルドを軍隊の指揮官に銘じ、キリスト教国の救援に向かわせる
ハンガリー軍、ロンバルディアのデジレウス王軍と合流した上でジェノヴァのアルプス山を通過し、プロヴァンスへ到着する
・さらに進軍すると、ハンガリーロンバルディア同盟軍は、アルジェリア王ロドモン率いる異教徒軍とキリスト教徒軍が戦っているのに遭遇する
パラディンリナルドアルジェリア王ロドモンと一騎打ちし、落馬させる
パラディンリナルド、名馬バヤールを荷の間に繋ぎ、アルジェリア王ロドモンと徒歩での戦いをするため戦場に戻る
・その間ハンガリー王の息子オッタチエロは負傷し、パラディン・ドゥトンは捕虜になっていた
・再びパラディンリナルドアルジェリア王ロドモンと戦っていると、シャルルマーニュ軍が進軍してくる
アルジェリア王ロドモンはパラディン・ドゥトンの馬に乗り、徒歩のパラディンリナルドを置き去りにして敵軍に攻撃を仕掛ける
パラディンリナルド、名馬バヤールを見つけると、馬に乗って戦場に戻って来る
アルジェリア王ロドモン、計略により自分がアーデンの森にいるとパラディンリナルドに思い込ませ、森へ誘いこむ
アルジェリア王ロドモン、スペイン騎士フェッラウと出会い、口論となり、2人は決闘する


◇第10章 リナルドが愛を取り戻し、ついにルッジェーロが登場すること
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-10.html

アルジェリア王ロドモンとスペイン騎士フェッラウは交戦中である
パラディンリナルド、アーデンの森にて、裸の美しい男の子と、やはり美しい3人の裸の乙女たちに落馬させられ、気を失うまで花の枝で叩かれる
パラディンリナルド、森の中を引っ張られ、愛の泉の水を飲むよう仕向けられる
パラディンリナルド、美姫アンジェリカへの愛を取り戻し、名馬バヤールに飛び乗り、美姫アンジェリカに謝罪するためインド(作者はカタイ=契丹=中国とインドを区別していない)へと向かう
パラディンオルランド、とある乙女と騎士に出会う
・女武者マルフィーザ、泥棒ブルネロを追っているが、馬が倒れてしまう
・泥棒ブルネロ、アフリカのビゼルト(チェニジアの都市)に到着し、アフリカ王アグラマンテに面会する
・泥棒ブルネロ、アフリカ王アグラマンテに、美姫アンジェリカから盗んだ魔法の指輪と、パラディンオルランドから盗んだ角笛を披露する
・アフリカ王アグラマンテ、泥棒ブルネロを約束通りティンタジナの王にする
・アフリカ王アグラマンテの臣下たち、ルッジェーロの捜索のためカレナ山に到着する
・登攀不可能なため山頂の魔法使いアトランテの屋敷に辿り着くことができず、泥棒ブルネロは平地で馬上槍試合を開催し、ルッジェーロをおびき出そうとする
・この試みは成功し、ルッジェーロは馬上槍試合に姿を現す
・泥棒ブルネロ、チェルケス王サクリパンから盗んだ名馬フロンティラッテ(2巻5章参照)――のちフロンティノと改名――、パラディンオルランドから盗んだ名剣バリサルダ(2巻7章参照)をルッジェーロに与える
・ルッジェーロは傷を負う(殺傷能力のない武器だけを使え、との命があったにもかかわらず)が、復讐に相手を殺し、山頂に戻って傷を癒す
・ルッジェーロ、フランス侵攻作戦に参加することを決める


◇第11章 ナルキッソスの泉
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-11.html
パラディンオルランドと騎士フロリマール、インドへの旅の途上である
パラディンオルランドと騎士フロリマール、泣いている乙女カリドラとその命により橋を守る騎士に出会う
・橋を守る騎士と巡礼者が戦っている
・乙女カリドラの話では、橋の向こう側では川の水が泉に流れ込んでおり、その近くにナルキッソスの墓があるという
・墓は妖精シルバネラによって建てられたものであり、シルバネラは呪いを残して死んでいた
・その呪いとは、川を覗き込んだ者はそこに美しい幻影を見てしまい、川から離れることができなくなる、というものであった
・乙女カリドラの愛人ラービホ王も呪いの犠牲となって死んでいた
・乙女カリドラはパラディンオルランドに、橋を守る彼女の騎士に助太刀してくれるように頼む
パラディンオルランドが交戦中の2人に割り込むと、2人のうち片方はチェルケス王サクリパン、もう片方は乙女カリドラに使えるためスペインからインドまで同行してきた騎士イソリエロであることがわかる
パラディンオルランド、チェルケス王サクリパンに旅の目的を聞き、美姫アンジェリカの苦境を知ると、カタイの首都アルブラッカへ向かう
・チェルケス王サクリパン、グラダッソの王国(セリカン)へと向かう


◇12章 アンジェリカとフランスへ
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-12.html

パラディンオルランド、カタイの首都アルブラッカに到着し、美姫アンジェリカに会う
パラディンオルランド、美姫アンジェリカに、パラディンリナルドらがシャルルマーニュの援軍へと向かったことを告げる
・美姫アンジェリカ、パラディンリナルドへの恋心により、パラディンオルランドに自分をフランスまで連れて行ってくれるよう頼む
パラディンオルランドと美姫アンジェリカ、騎士フロリマールとその恋人フロリドリの一行、カタイの首都アルブラッカを脱出し、フランスを目指す
・騎士フロリマール、一行からはぐれる
パラディンオルランドと美姫アンジェリカと騎士フロリマールの恋人フロリドリ、人食い人種ライストリュゴン人と遭遇し、パラディンオルランドは名剣ドゥリンダナを振るい人食い人種を倒す
・美姫アンジェリカと騎士フロリマールの恋人フロリドリ、別々の方向に別れて逃げるが、偶然にもアンジェリカはパラディンオルランドと、フロリドリは騎士フロリマールと合流する
・騎士フロリマールの恋人フロリドリはパラディンオルランドが殺されたと思い込んでおり、そのことをフロリマールに伝える
・騎士フロリマールとその恋人フロリドリはパラディンオルランドを置き去りにした場所へ戻ろうとするが、また別の冒険が間に入ることになる
・騎士フロリマール、鎧を捨てて徒歩で剣のみで泥棒ブルネロを追いかけていた女武者マルフィーザに、鎧と馬を奪われる
・騎士フロリマール、盗賊から逃げる途中、タタール王アグリカンの遺体のある場所に辿り着き、アグリカンの鎧を身に着け盗賊に反撃する
・騎士フロリマール、ふたたび馬に乗り(盗賊から馬を奪った?)、パラディンオルランドを探しに出かける


◇13章 アンジェリカが嫌悪の泉の水を飲んでしまうこと
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-13.html

パラディンオルランドと美姫アンジェリカ、ダマスカス王ヌールッディーンを乗せた船がキプロスへ出港しようとしているのに出くわす
パラディンオルランド、ダマスカス王ヌールッディーンに誘われ、キプロス王の主催する馬上槍試合に参加する
・馬上槍試合の参加者のうち、実はコンスタンティノープルの皇帝バタロンであるギリシア人ゴスタンゾがいた
ギリシア人ゴスタンゾのお伴に、グリフォンとアクィラントの兄弟、それと乙女オリジッレがいた
パラディンオルランドと美姫アンジェリカ、ギリシア人ゴスタンゾの勧めに従い、フランス行きの船に乗り込む
パラディンオルランドと美姫アンジェリカ、プロヴァンスに上陸し、陸路でアーデンの森まで辿り着く
・美姫アンジェリカ、偶然にもアーデンの森の「嫌悪の泉」の水を飲み、パラディンリナルドへの恋心を失う
・そこへパラディンリナルドがやって来て、パラディンオルランドと戦い始める
・美姫アンジェリカは逃げ出し、シャルルマーニュの天幕までやって来る
・美姫アンジェリカの話を聞いたシャルルマーニュは、2人の従兄弟の戦いをやめさせ、争いの原因となったアンジェリカをバイエルン公ナモに引き渡す
シャルルマーニュ、サラセン人との戦いで最高の働きをした者に美姫アンジェリカを与えると約束する


◇第14章 悪魔を退けるロドモンとフェッラウの活躍
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-14.html

・アフリカのカレナ山での馬上槍試合で相手を殺してしまった騎士(ルッジェーロ)がいたことを聞き、アフリカ王アグラマンテは激怒する
・というのも、殺傷能力のない武器だけを用いるよう命じていたからである
・アフリカ王アグラマンテは、殺人の原因がルッジェーロに武器を渡した泥棒ブルネロにあると考え、ブルネロを縛り首にすることにする
・ルッジェーロがブルネロを助け出し、これまでの経緯をアフリカ王アグラマンテに説明する
・ルッジェーロの登場に歓喜したアフリカ王アグラマンテは、殺人の罪を不問に付し、彼を騎士に叙任する
・アフリカ騎士ルッジェーロ、アフリカ王アグラマンテの命により、キリスト教国への侵攻のためのアグラマンテ配下の軍が集まっているビゼルト(チュニジアの県)に送り込まれる
アルジェリア王ロドモン、アフリカへと帰還する(捕虜としてパラディン・ドゥトンなどを伴う)
アルジェリア王ロドモンとスペイン騎士フェッラウの戦いは、スペイン王マルシウスの使者により中断されていた
・使者によれば、ガヌロン(裏切者マガンツァ家のガン=ガロンヌ?)の扇動により、モントーバン(パラディンリナルドの父エイモンが治める)の包囲作戦が開始されていた
アルジェリア王ロドモンとスペイン騎士フェッラウはこの知らせを前に和解し、ともにモントーバンの包囲作戦に向かう
アルジェリア王ロドモンとスペイン騎士フェッラウは道中、モントーバンのエイモン公の息子ヴィヴィアンと魔法使いにして騎士マラジジと出会い、かれら及びマラジジが使役する悪魔と戦う
アルジェリア王ロドモンとスペイン騎士フェッラウは勝利し、エイモン公の息子ヴィヴィアンと魔法使いにして騎士マラジジを捕虜にする
アルジェリア王ロドモンとスペイン騎士フェッラウ、モントーバンの手前にあるスペイン軍の野営地に到着する


◇15章 フロリマールと竜のキス
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-15.html

・騎士フロリマール、恋人フロリドリとともにヨーロッパへやって来る
・騎士フロリマールと恋人フロリドリ、壮大な宮殿での冒険を行う
・蛇を武器にする巨人と、建物の中にあった墓を守る騎士(16章でブルサのウスベックと判明)を倒す
・騎士フロリマールと恋人フロリドリ、出入り口を見失う
・乙女が現れ、脱出するためには墓室を開き、何であっても中から出てきたものにキスをしなければならない、と告げる
・騎士フロリマールは言う通りにすると約束し、墓室から現れた竜にキスをする
・すると、竜は美しい乙女に姿を変える
・美しい乙女は妖精ドリステッラであり、シリアにある城まで案内してほしいと依頼するとともに、騎士フロリマールの馬と武具に魔法をかける
・騎士フロリマール、恋人フロリドリ、妖精ドリステッラ、シリアの城に向かう


◇16章 フロリマールの結婚
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-16.html

・妖精ドリステッラ、騎士フロリマールの無口ぶりをからかい、旅の退屈しのぎに身の上話を話す
・妖精ドリステッラの父はリサ(イタリア北部か)王ドリストンといい、2人の娘がいて、長女の方は子供の頃に誘拐され、行方不明になっていた
・長女は近所の王の息子、セオドアと婚約していた
・妖精ドリステッラは近所の王の息子セオドアと恋仲になり、父に結婚を願い出たが、ドリステッラはブルサ(トルコ北西部の都市)のウスベックと結婚させられた
・妖精ドリステッラは、近所の王の息子セオドアと関係を続けたため、ブルサのウスベックの嫉妬を買い、魔法をかけられてしまった
・そこへやって来た騎士フロリマールがブルサのウスベックを殺し、魔法を解いたのだった
・ここまで話したところで、一行は盗賊の襲撃を受ける
・騎士フロリマール、盗賊の首領を生け捕りにし、リサに連行しようとする
・盗賊の狩猟はかつて、リサ王ドリストンの長女を誘拐し、シルヴァン・タワーの領主に売り飛ばしたことがあった
・一行がリサ王ドリストンの城に到着すると、城は近所の王の息子セオドアにより、妖精ドリステッラとの結婚が許されなかった復讐のため包囲されていた
・シルヴァン・タワーで騎士フロリマールから求愛されていた恋人フロリドリがリサ王ドリストンの行方不明の長女であることが判明する
・リサ王ドリストンと近所の王の息子セオドアは和解し、セオドアと妖精ドリステッラ、騎士フロリマールと恋人フロリドリは結婚する
・騎士フロリマールとその妻フロリドリは、オルランドの探索のためにフランス行きの船に乗るが、突然風向きが変わり、カルタゴに流れ着く
・騎士フロリマール、キリスト教徒であることを隠し、首都ビゼルタ(ビゼルト?)のアフリカ王アグラマンテを訪問するため旅をしていると称す
・騎士フロリマール、ビゼルタで歓迎を受け、フランス侵攻のため、アフリカ騎士ルッジェーロとともに、アフリカ王アグラマンテの命により出発する


◇17章 魔の泉に飛び込むオルランド
http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-17.html

・アフリカ王アグラマンテの軍、スペインに至る
・スペインで戦いは続いており、パラディンリナルドはスペイン騎士フェッラウと、スペインの巨人の王グランドニオはオリヴィエ侯爵と、サーペンティンはデーン人のオジェと、スペイン王マルシウスはシャルルマーニュと対戦していた
アルジェリア王ロドモンと騎士フロリマールが対戦している
パラディンオルランドはこれらの決戦に手を出さず見物していたが、新たな敵軍(アフリカ王アグラマンテの軍)がやって来るのを見かけ、戦う準備をする
シャルルマーニュ、新たな敵軍の到着を目にし、スペイン王マルシウスをその場に残し、パラディンリナルドにもスペイン騎士フェッラウとの戦いを中断するよう命ずる
シャルルマーニュ、向かって来る敵軍に対し自軍を指揮する
パラディンオルランド、サラセン人との戦いで手柄を立てて美姫アンジェリカを得るため、シャルルマーニュ軍が危機に陥るのを待つ
パラディンオルランド、疲弊したスペイン騎士フェッラウと会い、戦況を知ると、シャルルマーニュ軍に加勢する
パラディンオルランド、優れた武勇を発揮したのち、ルッジェーロのいる方へ進路をとる
・魔法使いアトランテ、ルッジェーロを守ろうとパラディンオルランドに幻影を見せ、アーデンの森へと誘い込む
パラディンオルランド、泉の近くで名馬ブリリアドロから降り、泉の底に水晶の宮殿と城壁の中で踊る淑女たちを目にする
パラディンオルランド、冒険の誘惑に勝てず、泉の中に飛び込む


https://imaki.hatenadiary.jp/entry/2018/12/31/000935につづく)