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都築真紀・長谷川光司『魔法少女リリカルなのは MOVIE 1st THE COMICS』

家族がいて/友達がいて おうちとベッドと/ごはんの心配を/しなくてよくて 学校だって/楽しいのに なんでなのかな 寂しくなる理由なんて どこにもないのに 悲しいような 苦しくなるような 行き場のない/気持ちが 胸の奥から/出て行かない 高町なのは、…

理解について語りたい。あるいは想像力と共感と傲慢さについて。むろん僕は高町なのはのことをいっているのだ。 ひとりきりがさびしいのは、少しだけどわかるから、と彼女はいった。「少しだけど」というのが重要で、つまりほとんどわからないのだともいえる…

都築真紀・長谷川光司『魔法少女リリカルなのはMOVIE 1st THE COMICS』 Sequence:1-2「Distance」(メガミマガジン4月号)

風になびく/金の髪 細い腕 不釣り合いな/はずなのに/不思議とよく似合う/黒い斧槍 目が会った時に思ったんです ああ/綺麗な子だなって これだよこれ。 綺麗な子だと思った。寂しそうな目をしていたので気になった。 あるいは同じことだが、好意が兆して…

誰かがどこかで誉めていたのだけれど、たとえば『なのは』第一期#9の前半とか特に、なのはさんが、身の丈に比していささか大きすぎるあの杖を持て余し気味に見える点は特筆されてよい。この頃の彼女はまだ、砲撃にも、というか自分が戦うこと事態に、違和感…

なのは1st三回目。フェイトの印象が随分と柔らかい。私服とか表情とか。もうちょっとこう、何を考えてるかよくわからない、けど何かに耐えているような、硬い顔をしていた気がするのだけれど。 ファランクス撃ってるときの苦しそうな表情がカットされたのは…

なのは1st二回目。倉庫街の決闘、みたいなシーンは好き。 プレシアはリニスと結婚しとけばいいのに。 SLBに至る段取りの変更。A'sで「防禦の上からでも落とされる」と言ってるのと整合させたのかしら。

『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』

唐突さが足りない。いいかえれば彼女たちの不器用さが。あるいは言葉の届かなさが。随分と器用に口が回るし、人の話を聞いている。いやこいつらもっと、わけのわかんないこと口走っちゃったり人の話聞かなかったりしただろ。それに、もっと余裕なくて、切羽…

ちなみに《世界の秩序が強いる本質規定を逃れ、あらゆる「既知」への回収を拒んで、まだ見ぬ未来へ向けて自己造型してゆく「実存的」主人公である》ってのは、『現代思想のパフォーマンス』340頁からパクりました。《……当時のジャーナリズムは、不思議なこと…

なのはさんの動機について、とか。引用メインで。 《きっかけは、きっと偶然でした。だけど、いろんな偶然をいくつもかさねて、その中から、自分の道を、まちがわないようえらんでいって、みんな、そうやって過ごしてゆくものだと思うから。 偶然ではじまっ…

・巌窟王全部 伯爵があんまり寂しいことばかり言うので、みんなしてアルベールとひっつけようとする話。に見えた。 みんなに愛されすぎだこの二人。 ナポレオンもキリスト教も抜きだと、どうかすると『こころ』みたいな感触だねえ。若者がおっさんを勝手に心…

小森健太郎の『なのはA's』評

http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1145513490/ 637 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2006/04/25(火) 02:30:17 ID:+3PIMXHF ttp://www.so-net.ne.jp/e-novels/hyoron/syohyo/262.html書評なんだが、これリインフォースの存在が無視…

『魔法少女リリカルなのはA's』#1〜#4

#1、#2 なのはがフェイトの名前を呼んで、フェイトが助けに来て──という展開だけで幸せすぎて死ぬ。 ヴィータの空中機動はバックパックのバーニアを噴かしている、間違いない。とりあえず、ラケーテンでなのはをふっ飛ばした後で追撃に入るときの、急降下の…

『魔法少女リリカルなのは』#13「なまえをよんで」についてだらだらと

交換の喜びについて語りたい。人間とはつまり、ことばと、愛と、貨幣(貨幣経済以前にはモノを)交換する存在だ、と構造主義者たちは言っていた、と内田樹がどこかでいっていた*1。 最後の最後でようやく、なのはとフェイトは、初めて会話らしい会話を交わす…

『魔法少女リリカルなのは』#12・#13

#12 フェイトはなのはをほぼ「何度も名前を呼んでくれた相手」としか記憶していない。または、なのはは随分とフェイトに話しかけたけれど、フェイトちゃんは何を言われたのかはよくわかってなくて、ただ名前を何度も呼ばれたということは認識している。とい…

『魔法少女リリカルなのは』#10・#11

ここで少し言っておくと、夕暮れ時〜夜とか、早朝とか、時間帯による光の加減がけっこう綺麗なアニメだと思います。ちゃんと印象的なシーンになっていて。 ともあれ、いよいよフェイトちゃんの事情もなのはさんの知るところとなり、なのはさんは肚を決めます…

『魔法少女リリカルなのは』#7〜#9

相変わらずなのははずっとフェイトのことを考えている。挙句にえらく早朝に眼が覚めてしまって、仕方ないので道場に行ってお姉ちゃんの修行を見学したりする。そういう時にお姉ちゃんが出て来るのがよろしい。もちろん、ただ道場に同じ場所にいるだけで何が…

『魔法少女リリカルなのは』#4〜#6

なのははずっと、フェイトのことばかり考えている。 というのがなんか幸せでよいです。 よくわからないけれど、ただ、気になる、というのがさ。会ったばかりで何も知らない相手のことを。 まあ、同い年の子が似たようなことをしていれば気になるもので、A's#…