『魔法少女リリカルなのはA's』#1〜#4

#1、#2

 なのはがフェイトの名前を呼んで、フェイトが助けに来て──という展開だけで幸せすぎて死ぬ。

 ヴィータの空中機動はバックパックのバーニアを噴かしている、間違いない。とりあえず、ラケーテンでなのはをふっ飛ばした後で追撃に入るときの、急降下の直前の挙動がその証拠だ。どうも大きいお友達を狙い撃ちしているようであるが、たぶん都築先生の趣味だろう。

 あとはまあ、同い年イズム。

「そっかぁ、同い年なんだ」
「うん、ときどきここで見かけてたんよ。あ、同い年くらいの子や、って」
「実は、私も……」

 そんなわけで風芽丘図書館に通うはやてとすずかちゃんは、同い年くらいの子だから気になる、というだけで友達になってしまう。
 そら同い年の子が似たようなことやってりゃ気になるもので、だから前作でもっとも幸運だったのは何かと問われれば、フェイトがなのはと同じぐらいの年齢に見えたこと、と答えます。

 ちなみに初めてみたアニメ版『なのは』はA'sのこのへんで(感想書く順序と前後してますが)、フェイトはずいぶんと凛々しく、どうもなのはより随分と年上のような気がしたものでした。

#3、#4

 フェイトがクラスにやってくる!
 清祥女子初等部の制服が可愛らしいのです。随分と子供子供したシルエットで。だから、それに身を包んだフェイトは驚くほど子供に見える。まして、あんな桜色のリボンなんて付けたり日には、格別の可愛さだ
 id:simula:20060214でも既に云われているようなことですけど。

 こんな恰好でガキ共の輪に放り込まれてはおしまいである。転校生はもみくちゃだ。周囲はみな同じくらいの歳の子ばかり、なんて状況は初めてだもんで、もうすっかり目を回してしまうのである。
 僕の知るフェイト・テスタロッサとはつまり、大人びた表情で整った口調で話してばかりいた子で、だから、「なんかもう、ぐるぐるで」なんてわやくちゃな言葉を話しちゃうあたりがもう、ねえ。
 思うに我々は、不憫な子を存分に甘やかしたい、という昏い慾望には抗しがたいのではないでしょうか。我々?

メモ

http://www.babu.com/~laurel/arthurianpages/winchester.html

 ベイリン卿
「騎士殿、どうしてあなたはそんなに悲しんでいるのですか?私でよければ力になります、どうぞ理由を教えてください。」

 騎士
「いいえ、話したところで何もならないのです。どうぞ放って置いてください。」

 ベイリン卿
「どうしても話してくれないのなら、私と勝負してください。力ずくでも、あなたにどんな不幸があったのか吐かせてやります。」

 ええと、全力全開でぶちのめしてお話聞かせてもらえ、というのは対騎士交渉の基本つうことで。

参考

 騎士の決闘方法
http://www5b.biglobe.ne.jp/~moonover/2goukan/parzival/ritter0.htm

剣での戦いは通常、相手を組み伏せて終りです。よほどの憎しみがないと、殺してしまうには至りませんでした。