『ネクラ少女は黒魔法で恋をする』
ぎゃー!
ぎゃあ、なんちゅう感想があるか、とは思いますが。
ネクラ少女のモノローグがぐさぐさ刺さる。ええいこのネガティブお姫様! いーたん女の子バージョンかい! お前は俺か!
もちろん僕はネクラ少女であったことは一度もないのだけれど。
ぎゃあぎゃあ喚きながら読んでいたので、読み終わるのにえらく体力使ったわよ。
被害妄想と他者への攻撃に満ちた思考と、しかしそんなのひとっことも言えずに蚊の鳴くような声しか出なくて結局は周囲のなすがままで。ちょっと好意的な言葉をかけられただけで舞い上がって。すぐに疑心暗鬼で絶望的な気持ちになって。ああ、絶望って何回噛んでも味がでてくるんだね。
ネガティブなくせに妙に可笑しみに満ちたモノローグが、なんだろうねえ。せつねえです。
桑田乃梨子か荒川工のファンにお薦めできると思いました。かれらが途方もなくリリカルである、ということを解するならば。