2005-01-01から1年間の記事一覧

ディストピア十傑

http://d.hatena.ne.jp/REV/20051214#p9 漏れも漏れもー。 そういえば、思春期のある時期において、そういうものを貪るように求めていたことがあるのだけれど、あれは何だったのだろうか。 アタラクシア(竹宮恵子『地球へ…』) 未来のどこかの惑星。マザー…

『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』

終わり。というかこの三日はおまけRPG三昧でしたが。シンプルな資源管理の楽しさと、とにかくアイテム名やらキャラの台詞やらが間断なく快楽を与えてきて病み付き。 それはさておき、本篇について。ネタバレです。

智代アフター中。

http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20051121#1132601759 関連してメモというか連想というか。 個人的にはモノーキーの、 女の子がおしぼりでわきの下を拭くなんてされたら、感動する準備もできやしないじゃないですか。(http://blog.goo.ne.jp/kamimagi/e/52…

Kanonにおける奇跡の扱い

http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20051117#1132243938 Kanonの奇跡の扱いについては、DALさんが実際の記述に即したまとめを書かれていたなあ、というわけでちょっと参照しておきたい。いや上のリンク先で参照されてる拙文(http://imaki.hp.infoseek.co.jp/…

青柳立夏は女の子か」で検索をかけられた方、ここにはそのような話題はありません。いや『LOVELESS MIND MAP』の表紙のセーラー服姿などは確かに可愛かろうとは思いますが、取り立ててそういう目で見たことは。あんまりそれ幸せな結論を導けそうにないし。特…

眩暈感覚

中村九郎『黒白キューピッド』。視点を固定しない。各キャラ、神、作者(中立的な「描写」ではなく、あからさまに手を感じさせる「修辞」を行う主体としての?)、マクロ、ミクロ、遠くから、近くから、共感的に、茶化すように、キャラの心情を先取りして説…

谷川流『ボクのセカイをまもるヒト』

谷川流といえば妹であるわけですが、姉を描くとこうなるのか、という妙な納得感が。 作中に溢れるわりに大して意味もなさげなメタフィクショナルな言辞は、なんだろ、つかこうへい? そのへん中島梓『文学の輪郭』からなんか引こうと思ったが本が埋もれてい…

http://catfist.s115.xrea.com/wiki/wiki.cgi?page=Diary%2F2005%2D11%2D01 あと、Kanonの「奇跡による救済」ってイメージは栞ルートの印象だけで作られてないかって話があって、例えば真琴は救済されてないだろうっていうことですね。俺は真琴消滅派なんで…

電撃hp Volume.38

・うえお久光「ラブレターズ」 微妙に太宰治ライクな饒舌体がとりあえず読ませる。内容はあえて言えばツンデレ幼馴染によるモノローグで、そして「デレ」とは往々にして、モノローグにおける内面の語りにさえ登場しない、決して自らおのれを語ることのない属…

谷川流『電撃!! イージス5 Act.II』

あろえ派なのでちょっと泣。あろえ的には、ひーくんならお兄さんで欲しい、ということなのでまあいいです。というか、お兄ちゃんで欲しいんだよ、という言い方が好き。あと「猫をどうにかする仕事がいいですわ」とかも。どうにか? 特に語られるべき作品では…

柴村仁『わが家のお稲荷さま。』(5)

昇はそろそろ自分が三槌の当主だということを忘れていて(まあ最近知ったばかりだけどそもそも)、つまりそれはクーがなんでここにいるのか、ということも忘れているということになるわけで、それで昇はクーに謝るんだけど、狐のほうはけっこう愉快そうにし…

『MOON.』、さかさま、鏡像。 http://d.hatena.ne.jp/entartete/20051017#p1

たまには脊髄反射的に。 《成田の群像劇を楽しめるかどうかは最終的には、まったく無関係に存在する全ての要素が、終盤において一つの物語、一つの真相へと収束していき最終的に世界や事件の全体像が明らかになる、という過程にカタルシスを得られるかどうか…

『LOVELESS』#1

《現実の教師たちは全て愚かで、親たちは無責任で、先輩たちは頼りなく、友人たちは信用に能わない。 そして、女の子たちは全て、美しくなく、優しくない。 だが、自分たちには彼らがいてくれる。》 最初に思い出したのはそういう『密閉教室』についての文章…

追記

登場人物のネーミングについてのメモ。(参:http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1118468459/)・広崎、長島。これは広島、長崎の並べ替え。ピカリはまあ、ピカ。 ・高峰真琴、小暮慎一。これは単純に「高」と「小」だろう。真琴はKanonの沢渡真琴…

古橋秀之『ある日、爆弾がおちてきて』

至福。なにこの完璧さ。 小説技術がむやみと高く、もうこのままお手本として使えそうなぐらいです。小説書き志望はとりあえず全文書き写すとよいと思いました。金原ゼミ出身者は違うね! つっても僕が金原ひとみなど読むはずもなく、というか他には秋山瑞人…

竹宮ゆゆこ『わたしたちの田村くん』『わたしたちの田村くん2』

発売直後に読んではいたんだけど、感想書くにはこのくらい時間がかかりますよ、というわけ。・『わたしたちの田村くん』 田村くんが走る話。 どうやったって、三年前の松澤のところへ駆けつけることはできない。いくら走ったって間に合わない。そしてまた、…

智代アフター体験版(その2)

昨日の補足。 http://key.visualarts.gr.jp/newsoft/index.htmの「ストーリー紹介」を読めばわかるのですが、ともは母親に置き去りにされているわけです。で、その母親がどうやらどっかの山中の村にいるらしくて、もしかしたら宗教か何かにすがってるのかも…

智代アフター体験版

『PUSH!!』誌11月号付録の『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』体験版をプレイ。いきなり通い妻エロスが四連発ぐらいありました。ちなみに最初に出て来る選択肢が《普通にキスをする/息にこだわる/唾液にこだわる》の三択。で次は靴下だ。こういう…

中村九郎『ロクメンダイス、』

《心は誰しも持っている、それだけが揺るぎない真実だと判断しました。》(あとがき) よってそれ以外の全ては不確かで、手応えがない。そういうノリ。 それでもまあ言葉(記号)は例外的に確かだが、意味のほうは定かでない。または、意味が定かでないにし…

中村九郎『黒白キューピッド』

「黒白」は「こくはく」と読ませていて、もちろん告白とかけているのだろう。おまけにキューピッドと来た。つまりエロス。恥かしいわボケ(そんなネタを思いつく俺が)。 正直、夏葉薫さんの書評に付加えることはあんまりない。メイジ可愛い、って言ってる人…

Comic Baton

ニャルさんから。 Total volume of comic on my Bookshelf(本棚に入ってる漫画単行本の冊数) 本棚には無し。というか、本棚持ってない。 冊数は把握していないが、二百未満だと思う。 Comic thought to be interesting now(今面白い漫画) ・中村光『荒川…

漫画バトン

かおるさんから。○持ってるマンガの量 百冊強、と見当をつけます。○今おもしろい漫画 ・松井優征『魔人探偵脳噛ネウロ』 相手の気持ちだの立場だの意図だのを気にせず進む会話が好きっちゃあ好きですね。言葉の一致や単語からの連想や言葉の上の論理がむしろ…

片山憲太郎『電波的な彼女 〜幸福ゲーム〜』

「わたしもお弁当作りに挑戦してみたいのですが、今のところ作れそうな料理といえば、スパゲッティくらいでしょう」 「まあ、あれは簡単だからな」 「やったことはありませんが、簡単だと思います。パスタを、お湯でふやかすだけですし」 「……ふやかす?」 …

中村九郎『黒白キューピッド』ばかり読んでる。ちょうど梅雨明けの頃に読めたので得した気分です。うん、いいものを読んだ。 いや正直最初に読み終えた時にはよくわかんなかったんだけど、いいものは一回じゃわからないんだよ、と炎尾燃も言っている。なるほ…

ビデオゲームバトン

http://d.hatena.ne.jp/Nyarl/20050703 届く、届くのだ! って割に時間がかかりましたがそれはともかく。1.Total volume of game files on my computer(コンピュータに入ってるゲームファイルの容量) およそ15ギガバイト。2.Game playing right now(今進…

早見裕司『世界線の上で一服』(e-NOVELS)

『世界線の上で一服』がでーたぞっ。 http://www.so-net.ne.jp/e-novels/ http://www.so-net.ne.jp/e-novels/nov/h001/h0010023.html えーとね、おじさんが女子高生に叱られたり足を踏まれたりしながら東京を巡る話。たぶん。 早見裕司氏のサイトはこちら。 …

CLANNAD(コミュニケーションの酸素濃度)

・学園での日常について。とにかく楽しかったのを覚えている。第一に下品である。おいおいなんだそれきったねえなあ、鼻からジュースかよ、とか、そこで男子便所かよ、とか、まあそんなの。『Kanon』で風呂を味噌汁と化し女の子の頭部を納豆まみれにしたあの…

CLANNADだいたい終わり。EDは全部見たと思う。あとは小ネタをいくつか残す程度。 ちょうどフルバが本田透の両親や祖父の話で(コミックスでも連載でも)、ちょっとしたシンクロニシティを感じなくもない。この種の連想において、岡崎朋也が占めるポジション…