2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

モンテ・クリスト伯

岩波文庫の。 伯爵すっげえ吸血鬼っぽい! エデが下僕かと思ったらむしろ小娘! デコチュー! 萌え! そんな感じ。アルベールくんのアホっぷりがいかにも福山潤の声が合いそうでした。あとアニメ『巌窟王』の伯爵のキャラデってちゃんと原作を生かしてるのね…

『涼宮ハルヒの憂鬱』#3・#4

#3(第二話)「涼宮ハルヒの憂鬱 II」 ええと、キョンが部室に入り浸っているのは長門さんに気があるから、ということでよろしいでしょうか。わりとそう見えるよね今回の話だけ観ると。 (追記。つまり、アニメ版を観ていると、そもそもなぜキョンがそこにい…

谷川流『涼宮ハルヒの憤慨』

長門さんの小説読んで「THE WARMTH OF HUMAN II」(昔麻枝准がE-Loginに載せていた『MOON.』の外伝)を思い出した。 「もう一年近くハルヒを見ていればそのくらい解る。あいつが好きなのは幽霊なんかではなく、幽霊をみんなで探すという行為なのだ。」(p296…

今日、うぇるかむUNKNOWNを聴いた。もう恐くない。 わっしょいわっしょいさんしゃいん!の二回目あたりで天国に行けます。早っ。 このあたりの素晴らしさについてはもりげさんが余す所なく伝えられていらっしゃるので、何も付加えることはありませんが。あと…

司馬遼太郎『果心居士の幻術』(新潮文庫)

短篇集。とりあえず「朱盗」がえらく面白かった。めがっさ面白かった。信じられないくらい面白かった。三度も書いてしまった。 さて、司馬遼太郎といえば司馬史観であり国民作家であるわけですが、一方では初期忍法小説もあり、ことに「忍者には上忍・中忍・…

ツンデレ、というのを具体的にキャラに即して考えるとき、何がツンであり何がデレなのか、というのがわからなくなる。つまり、我々はあるキャラがツンデレであるや否やを論ずる前に、特定のキャラの特定の言動に際し「あれはツン」「むしろデレ」「ツン(か…

「誤植」とは植字(印刷)段階の過誤のことであり、誤字/ミスタイプとは別だった気が。

荒山徹はツンデレ。 とりあえず、ツンデレといえば隆慶一郎であり、寧ろ荒山徹はサドデレではないかと思われるがどうか。

荒山世界は、実は一つではない。 なんとなく補足しておくと、ついでにいえば、漢城に現れた豪姫の偽者の正体も、『魔風海峡』だと檀奇七忍衆の変装だけど、「陰陽師・坂崎出羽守』だと太陰虫。さらには『魔風海峡』だと秀吉の遺体は死後すぐに鼻を削がれてい…

現実的にリアルなFate後日談

リンク先ネタバレ注意。今日の記事も一応。 http://sfrenatezze.com/ioriha/rnote.php?u=03otaku/irelandfate.html

『魔風海峡』を読み返しなどしているのですが、荒山先生のあまりのフリーダムっぷりに呆れるばかりです。思うに涼宮ハルヒに朝鮮知識を吹き込んだら書きそうな小説です。それも『溜息』時の。あと「もちろん」とか「当然」の使い方が凄い。「といわれている…

『涼宮ハルヒの憂鬱』#1・#2

#1「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」 原作でもこのエピソードのキョンの語りの位置付けはいまいち不明である気がするのだが、試写会というシチュでそれをうまく再現したなと。という解釈でいいのかしら。 ところで『溜息』が大好きな私としては「ああ、あの…

ところで、ドン・キホーテは滑稽であると同時に高邁だし、サンチョ・パンサの吐く卑俗で脳みそ足りなさそうな言葉は、同時に深い人間的な知恵を宿している気もする。かれらは愚かであると同時に賢明であり、嗤われるべきものであると同時に愛すべきキャラク…

http://blog.goo.ne.jp/kamimagi/e/bb1a1a506ca7f6a9b342d3da5bc5765c >ほら、まだあるはずだ! 考えれば! じゃあセルバンテス『ドン・キホーテ』とか。騎士道オタに対するツンデレっぷりたるや。あるいは登場人物に対して、そしてたぶん古きよきスペイン…

竹宮ゆゆこ『とらドラ2!』

リサイクルゴミ用のバケツを枕のごとくはね上げる 虎の恐るべき脚力 ごめんなさい言ってみただけです。 逢坂が普通に可愛い。いつもギラギラしていたあの子が随分と落ち着いたというか。人間らしい食生活と住環境を取り戻したせいでしょうか。逢坂が、竜児と…

『ガイキング』#1,2

レジェンドオヴダイクーマリューの方。つまんない。 新ゲッターは面白かったなあ。 リーンの翼の導入はうまかったなあ。 なんての、ふつうの港街にあんなブツが出現したらそれはもうえらいことになりますよ、感に薄い。 大空魔竜のほかにガイキングが必要な…

http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20060511#1147365134 いやそんなイデアルな話をされましても。ツンデレとしてカテゴライズされている時点でもう公衆便所やないですか。 ああ、うん、「私だけが知っている」という話型をとる公衆便所の話、ってことで。公衆…

内田樹に倣ってもうひとつ書いておけば、『先生はえらい』という本の冒頭に置かれた宣言はむしろタイトルとは逆の《「あなたが『えらい』と思った人、それがあなたの先生である」》だ。例えば『こころ』の「先生」は、彼自身の属性としてはまったく先生でも…

さてd:id:imaki:20060510:p3については、そもそもが内田樹『先生はえらい』が元ネタであるので、実をいえばまったくツンデレに話を限定できるものではない。内田樹は「師弟と恋愛について同時にいえること」について述べていて、それをさらに敷衍した。ので…

さて私見では、ツンデレとは「他者の無理解」(周囲の否定的評価)を前提とする。ツンデレ萌えを基軸とするストーリーは、私(視点キャラ)だけが彼女の、(だれにも理解されない)「ほんとうの魅力」を知っている、という話型をとる。逢坂大河は世界で一番…

ちなみに、『とらドラ!』を読んでいたとき、虎、からの連想で『山月記』のことをしきりと思い出したりしていた。何、逢坂大河が虎であるとはどういうことか、ずっと考え続けていて、それで何かの足しにならないかと思ったまでだ。獰猛なる手乗りタイガーに食…

http://neo.g.hatena.ne.jp/xx-internet/20060506/p1 ちょうど『BAMBOO BLADE』に手を出したところだったのでツボった。 参考 http://internet.kill.jp/d/200509.html#d18_t1 http://internet.kill.jp/d/200511.html#d20_t1 さて先月末ごろの話だが、crow_he…

荒山徹インタビュー

荒山徹『柳生雨月抄』出版に際してのインタビューが公開されていたのに気付きました。なお、下記リンク先はけっこうネタバレがあるので、できれば読了後にどうぞ。 ・今週の本棚・本と人:『柳生雨月抄』 著者・荒山徹さん−学芸:MSN毎日インタラクティブ つ…

本日の検索ワード

唐突に。 「二次創作 デモンベイン ドラえもん パロディ」で飛んでこられた方がいらっしゃったのだが、もしかしてこれをお探しだったのかしら。

森鴎外『佐橋甚五郎』

http://www.aozora.gr.jp/cards/000129/card686.html そんなわけで荒山伝奇のルーツをチェック。ビバ青空文庫。「実は正体は××だった」「実は生きていた」「とりあえず海峡渡っとけ」メソッド。 柳生家の家譜等では久三郎純厳は朝鮮にて討死とあるが以下略、…

芥川龍之介『奇怪な再会』

http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card77.html ノベルゲーム風テキストビューアで読んだらえらくハマった。 誰も会いに来てくれないなら東京なんて森になってしまえ(違うか)。 『伝奇ノ匣』に収められていたりもするけれど、客観的には不思議なことは…

荒山徹『魔岩伝説』

再読。それというのも『柳生雨月抄』に朝鮮半島の地図が載っていたせいで、あれ見ると初期三作(『高麗秘帖』『魔風海峡』『魔岩伝説』)を読み返したくなるのです。 この頃までは大量の参考文献が巻末に並んでるんだけど、それでもやっぱり「朝鮮忍法には北…

荒山徹『柳生雨月抄』

やりすぎ。やりすぎったらやりすぎ。 柳生友景が菊地秀行の美形主人公みたいなことになってました。というかあれよりひどい。 ハードカバーは高いので買おうかどうしようか迷わぬでもなかったのですが、目次を見たら耐え切れなくなって買った。 さて「雨月」…

『新ゲッターロボ』

http://www.bandaivisual.co.jp/new_getter/ 荒山徹『柳生雨月抄』を待っているあいだにこれを観ていました。いや共通点なんて伝奇と陰陽師ぐらいなものですが。とりあえず、一からのリメイクなので、他のアニメ版は一切知らなくてもよいのが有難い。 で、ゲ…

『リーンの翼』#1

も、もう何がなんだか。ううん、いやじゃないけど。 http://d.hatena.ne.jp/motonaga/20051210 初っぱなから色んな陣営がガチャガチャ動いてて状況がよく判らなかったけれど、とてもグルーヴ感があって愉快痛快。アニメってこうあるべきですよね。スカラーは…