『天元突破グレンラガン』

ショートカットのニアがー。ニアがー。 ジャケットを羽織ったシルエットがまた子供っぽくてさー。 他に触れるべき点はないのか。ないです。強いていえば日本サンライズ臭がしすぎた。もっと石川賢で夢枕獏な感じになるかと思ってたのに。

『天元突破グレンラガン劇場版 紅蓮篇』

「怖いのなら逃げればいいのです。死んではいけません」 「こ、怖く、なんか……」 「嘘もいけません」 「……」 「逃げましょう、一緒に」 そんなふうに僕の手をとってくれる子がいたらそれだけで生きられると思う。あるいは死ねると思う。 ちなみに劇場版だと…

逢空万太『這いよれ! ニャル子さん』1〜3

うむ、這いよりたまえ。存分に這いよるがよいぞ。と思ったが本篇にクローリングする描写なんてあったっけ。ああ、アレか。夜這い。 ところでニャル様といえば「這い寄る混沌」であり間違っても「這いよる混沌」などとは表記されないのだが何故に「這いよれ」…

ファーストキッスはシュリュズ・ベリーの味

禁書19巻を読むにつけ、それは確かに法の書だけどラブレーにも言及しろよ、と思う今木ですこんばんわ。むしろいちいち法の書とか書くな。かまちーの付け焼刃感は異常。マスターテリオンとか言いつつクロウリーのクの字も出さないとか、そういうのがいいんじ…

杉井光『さよならピアノソナタ encore pieces』

時はすべてを癒す。ナオと真冬がひっついてしまえば、女の子二人と男の子一人が失恋する勘定になる。だが恋が成就しなくても人は生きてゆける。愛してその人を得るのは最上だが、愛して得られないことはその次によい。別に? 好きなものは好きだから好きでい…

『Fate/stay night』

・セイバールート BAROQUE。歪みを抱えたまま突き抜けましょうふたりで。 あるいは井上陽水「あこがれ」。むろん竹田青嗣『陽水の快楽』的な意味で。憧れの対象は現実には存在不可能であり決して手に入らないが、だからといって憧れそのものまで否定さるべき…

『Fate/stay night』

音楽というか音がたいへんによろしい。アニメ先に観ちゃうと原作の音のショボさに泣けてくる。「運命の夜」はわりと脳にこびりつくレベル。 あと士郎とセイバーのぎこちなさとかそれだけで死ねる。でもアヴァロンの解説はそうじゃないだろ英雄王。

虚淵玄『Fate/Zero』

昔mixiに書いた感想の焼き直し。ちなみにタイトルから内容に至るまでhttp://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/kaien/20080906/p2のパクリ。 夜叉姫伝をヌルくした感じ──というかナスキノを陰惨淫靡方面にシフトして人情バナ強化、なんてのは単なる菊地秀…

人間的、あまりに人間的な

今日はFate感想三連発。

うえお久光『ジャストボイルド・オ’クロック』

桂英澄の「箱根の太宰治」(『太宰治研究』1、昭三十七・十)によれば、昭和十七年夏、桂が太宰を訪れた折に聞いたことばとして、次の一文が草されている。〈芭蕉は、わび、さび、しおりといっただろ。最後に、「軽み」ということをいったんだ。新しい芸術の…

せっかくなのでお蔵出し。発売当時に書いた感想↓

うえお久光『紫色のクオリア』

とりあえずメモ。 ありえないことに、ヒジョウに真面目(と書いてハードボイルドと読む)。いや「ラブレターズ」があったか。しかし俺らのうえお久光の美質は、あのジャストボイルドな感じではなかったか。別に作風を固定すべきだとは言わないが。その意味で…

行ってみるしか、あらしません

というわけで嵐山というか化野に行った。栗本薫が『滅びの風』のあとがきで引用していた西行の歌は、化野念仏寺の看板に大書されてある。まあ普通に観光地である。少し奥へ行くと愛宕念仏寺があって、そちらは趣きがある。個人的には不気味さがまさった。白…

ちなみにこの日は『円環少女』10巻を読みつつ上映までの時間殺しとした。これ以上に充実した一日は稀であろう。

ヱヴァ破みた。 生きててよかった。

生るるに時があり、死ぬるに時があり……

僕らのフェイカー、栗本薫が死んだ(いつの話だろ)。 草の葉ごとにすがる白露、という西行の歌を栗本薫/中島梓は好んで引いていた。他にも「伝道の書」の「生るるに時があり、死ぬるに時があり……」であるとか、『歎異抄』の「慈悲に聖道、浄土のかはりめあ…

誰とてもとまるべきかはあだし野の草の葉ごとにすがる白露

冬樹忍『たま◇なま 〜キミは、何故生きている〜』

最終巻。どうかお幸せに、という以外に言うべきことはないように思う。あるいは、僕は素晴らしいラノベを読んだ、と友人たちに伝えてください。 わたしはおまえに人間にしてもらった、だから感謝している、とあの鉱物娘がいう。数万年を生きる恒久を、ちっぽ…

杉井光『さくらファミリア!』3巻

神様でさえ理性には束縛される、とブラウン神父はいった。より正確には、地上においてただ教会のみが、神そのひとでさえ理性に束縛されるのだと主張しうる、と(ブラウン神父の童心)。君らの神の正気は一体どこの誰が保障してくれるのだね? 教会に決まって…

清水マリコ『HURTLESS/HURTFUL』

えーと、『男であることの困難』(小谷野敦)? ストーカーを救えるのは文学だけである、と小谷野敦はいった。 レイプ犯が救われる話、と聞くと嫌でも連想する。救えぬ者だって救ってみせるのが文学です。 清水マリコの男の子はどうしようもなく可愛い。女体…

観鈴ちんの風下で

くつしたについては縁なき衆生なのですが、観鈴ちんの風下で、というフレーズがいたく気に入ったのでリンク。 もちろん本編では二回反復される重要なシーンである。ちなみに納豆きらきらといえば川澄舞、というのはさておき。 【往人】「出会ったときも、そ…

ルルーシュのこと

極めて個人的かつイタいことを述べれば、彼より先に死ねない、ということをどうにか支えにして生きていた時期がありました。人生はいつだって死にたい気分で満載だから、たとえば『神様のメモ帳』のアリスにはドクターペッパーが必要だ。ドクペを切らしたと…

すべての民族虐殺者たちは涙ながらに「自分たちこそ被害者なんです」と訴えるに違いない

http://d.hatena.ne.jp/repon/20080516/p3 このような「被害者意識」ばかりが集まったときに、歴史上最悪の虐殺が起きたのではなかったのか。言うまでもなく、ナチスによるユダヤ人虐殺だ。 既出、というか内田樹で被害者意識といえば↓。 http://www.tatsuru…

http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-6.html このおっさん、結局功利主義しかないじゃないか自由主義バンザイなんだけど、功利主義(最大多数の最大幸福みたいなやつね)がいかがわしいのは、効用(幸福)が計算できないからじゃなくて、逆にい…

『スカルマン THE SKULL MAN』

http://www.skullman.jp/ しまった伝奇だ。というか、よい伝奇でした。映像センス的には新伝綺? つまり、平成009やキカイダーとは一線を画す。きっちりリファインしてるくせに石ノ森テイストの残し方が絶妙なのでこれだけでなんか賞をあげたいと思った。真…

忘れないうちに。 http://d.hatena.ne.jp/KeiKomori/20071203/p2 過不足のないよい感想であると思います。あと、ガンスリは当初からそんなにブレてないよね、と思う。 あと上のリンク先とは外れる話なんだけど、読者の感じる違和感とか気持ち悪さの受け皿に…

http://www.gunslingergirl.com/animation/index.html via http://www.exa5.jp/morige/20071221.html#p01 な、なんだってー!

竜†恋[Dra+KoI]

私家版十大短篇エロゲ、というのを考えたのだが、これと『HUSHABY BABY』くらいしか思いつかなかったのでやめ。あと『美術教師・涼子』はやってない。 ともあれ『竜†恋[Dra+KoI]』が良かった。命短し恋せよ乙女。愛しのトカゲ子ちゃんの生き急いでる感がたま…

http://blog.livedoor.jp/soylent_green/archives/51132622.html 女の子がぞろぞろ出てくるのはハーレムものの基本なのでいいとして、乱入してきた不良たちを女の子キャラが一人でやっつけたのは気になった。そういうのが可能なのはギャグマンガだし、ヒロイ…

機神飛翔デモンベイン

今更。 アナブラたんかわゆす。てか不憫にもほどがある。泣くぞ。 で、とりあえずいつもの。うしとらさんの元ネタ集に載ってないネタをいくつか。 ・「九朔(クザク)」 『サムライ・レンズマン』のシン・クザク。言わずもがなだけど一応。 ・「また、その人…