行ってみるしか、あらしません

 というわけで嵐山というか化野に行った。栗本薫が『滅びの風』のあとがきで引用していた西行の歌は、化野念仏寺の看板に大書されてある。まあ普通に観光地である。少し奥へ行くと愛宕念仏寺があって、そちらは趣きがある。個人的には不気味さがまさった。白く塗りたくられた歪んだ神像と、その周囲を囲む稚拙な石人形たちときたら、まるで奉仕種族の聖地みたいである。何より、怖いくらい静かだ。よくわからない水場みたいなところにガクアジサイが三つばかり咲いていて、黒く濡れた石と黒い水を背景に鮮やか浮かんで見え──そして葉がいかにもおぞましく虫に食われていた。オルテンシアっていい名前だよね。紫陽花の季節に君を想うということ、とかなんとか。

 京福電鉄の駅でのんだしぼったそのままがえらくうまかった、ということは特筆せねばなるまい。
 
 MOVIX京都でエヴァ破二回目。涙目でがんばる碇君が萌える。両掌に包帯とかえろい。そういえばEoEの「聖痕」かここまで前倒しにされてるわけか。