ちなみに『Kanon』ともなれば、ヒロイン一人につき真なるエンディングはひとつずつであり、悲劇的な結末とそれを踏み台にした幸せな結末、などという二分法は登場しない。

 むしろTo Heartのマルチや『ONE』の「別れと再会」のように、ルート間の無矛盾というより、同一ルート上に悲劇的な第一の結末と幸せな第二の結末を用意しておけば済む話だし、同一ルート上に置いておいた方が、複数ルート間の無矛盾性だのよりはるかに積極的かつ強固な踏み台となるというものである。
 よく考えたら上のは「重ね合わせ」について理解していなかった。ので撤回。