2005-04-10から1日間の記事一覧

谷川流『絶望系 閉じられた世界』

『ジサツのための101の方法』かと思ったら『嬌烙の館』だった、みたいな。あと死神たんはわりと普通に萌えました。口調がちょっと『語り手の事情』のルーみたいで。根っこは逆だけど。 実験作とは言っても野心的という意味のそれではなく、思いつくままに書…

柴村仁『我が家のお稲荷さま。』4

満ち足りた。 そんなわけで、夏休みの次は神無月が通り過ぎる、つまりはただそれだけのお話。十二歳の少年は日々変わってゆくのです。 言葉にならない機微、あるいはありふれた話だからことさらに言葉にする必要も意味もない、そんな機微をうまくとらえた作…