リピュア#9-a

 鈴凛というのは兄との関係の外にも目が向いている子なので、自分には自分の世界があってそのためにいつかは兄と別れる(まあ永の別れってんじゃないけど)、ということを前提に考えている。他人を考えるときは自分と対称的になるから、兄には兄の世界があるだろうとも考えざるを得ない。そういう淋しさというのは四葉にはわからなくて(なにしろ兄チャマに謎があることは何も問題ないのだし、別離と孤独はむしろ彼女の出発点であるから)、だから普段からそういうこと考えてる上に共有する相手もなきゃ、鈴凛だって思い詰めるってもんです。つまり鈴凛がいきなりあんなマネしても特に違和感はなかったわけですが、その理由を考えてみました。